青森の福祉施設が業務効率を大幅にアップ
青森県青森市の株式会社ケアスマイル青森が、シフト管理のDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するために、株式会社クロスビットが提供するシフト管理ツール『らくしふ』を導入しました。この取り組みは、同市で運営されている8つの福祉・介護施設において、職員がより生産的かつ効率的に働ける環境作りを目指しています。
導入の背景と課題
ケアスマイル青森では、ICTを駆使して管理業務の改善を図る中で、特にシフト管理業務の効率化が重要視されてきました。従来、紙やエクセルに依存してシフト作成を行っていたため、その業務は煩雑で非常に時間を要しました。ICT化を進めることで、職員が本来焦点を当てるべき「人がやるべき業務」に専念できる環境を整えることが求められました。
効率的なシフト管理の実現
『らくしふ』の導入に際して、まずはその利便性が評価されました。24時間365日対応の必要があり、シフトも7つの勤務形態がある施設では、管理業務の複雑さが増していました。それに対し、『らくしふ』はLINEから希望のシフトを簡単に提出でき、シフト作成も簡潔になります。これにより、シフト作成にかかる時間は従来の5分の1にまで削減され、その結果、シフト作成専門の事務職員も不要になりました。
職員の働きやすい環境づくり
『らくしふ』の導入によって、シフト管理が効率化されたことはもちろん、職員の精神的な安全性も向上しました。シフト希望の確認や提出がLINEを通じていつでも行えることで、働きやすさも増加したのです。また、シフトの確定日が他の施設よりも約10日遅くなったことで、新たな職員の採用活動にも良い影響を与えています。
スキルアップの促進
ケアスマイル青森では、職員の自己成長を重要視しています。『らくしふ』に研修参加の日程を挿入することで、すべての職員がその情報にアクセスできるようになりました。これにより、他の職員の参加予定を見て「自分も参加したい」と意思表示するケースが増え、研修参加者数が飛躍的に増加しています。この取り組みが、より質の高いサービスを利用者に提供する一助となっています。
さらなる展開を視野に
自立訓練宿泊施設「スマイル」の施設長、中村大慶氏は、導入の効果を強調しています。「『らくしふ』のおかげで、職員の動きをシフト表を通じて可視化でき、追加のコミュニケーションツールを用いる必要がなくなりました。今後は他の施設への導入も検討しています」と述べています。
まとめ
今後もケアスマイル青森では、『らくしふ』の利用を通じて、福祉・介護におけるサービスの向上と職員の満足度の向上を目指してまいります。労働人口の減少という厳しい状況の中で、職場の生産性を高めるために、このような先進的な取り組みがますます必要とされるでしょう。