嬉野温泉で進化する観光体験
佐賀県嬉野市は、自動運転技術の実証実験を行うことで、観光の新たな魅力を生み出そうとしています。関連企業である株式会社マクニカ、株式会社福山コンサルタント、株式会社ケー・シー・エスが協力し、最新型自動運転EVバスの公道での実証実験を実施しています。本プロジェクトは、去年に引き続き地域との共創を通じて、自動運転がもたらす社会的影響を実証するものです。
進化する自動運転EVバス
今年度の実証実験では、特に注目すべきは夜間運行の導入です。この自動運転EVバスは、嬉野温泉駅と温泉街を結ぶルートを循環運行し、日中だけでなく夜間にも利用が可能になります。これにより、訪れる観光客は昼夜を問わず、温泉の魅力を楽しむことができます。9名乗りの自動運転バスは、最新技術を駆使して安全運行を実現。
遠隔運行管理の実現
令和5年度には、既存の運行管理システムを活用し、運行上の課題を解決。そのデータをもとに、令和6年度には地域との対話を通じて更なるサービス改善を図ります。これにより、利用者ニーズや夜間運行の必要性、安全対策、収益性なども検証しつつ地域活性化を図る計画です。
Vtuberとのコラボレーション
さらに注目すべきは、嬉野市のご当地Vtuber「つるふぇった」によるライブ配信の実施です。これにより、観光客とのインタラクティブな体験が可能となり、魅力満載の嬉野温泉をさらに味わえる機会が増えます。配信は金曜日から日曜日の午後に実施される予定です。
その他のサービスも充実
自動運転EVバスに乗車することで、嬉野温泉商店街でのお菓子試食体験や、特別クーポンの配布、さらにはデジタルマップを活用した観光情報の提供が受けられます。これにより、乗客はバス利用後も嬉野の文化や特産品を楽しむことができます。
今後の展望
最終的には、これらの実証実験結果を基に令和8年度以降の新たな取り組みに繋げていく方針です。自動運転EVバスの運行がもたらす社会的なインパクトや、それが地域にどのように活かされるのか、今後の実証が期待されます。嬉野市の観光を新たな方向へと導くこのプロジェクトにぜひご注目ください。
実証実験の詳細
- - 運行期間: 2025年11月5日(水)~11月23日(日)
- - 運行時間: 9時台~18時台(1日11便、金・土曜日は夜間便追加)
- - 乗車方法: 専用バス停で乗車(予約不要)
- - 乗客定員: 最大9名。
興味がある方は、嬉野市の公式ホームページもぜひ確認してください。