ドンバスから宇宙へ
2025-07-16 15:36:54

マルコ・コロミツキーの個展『ドンバスから宇宙へ』が歌舞伎町で開催決定

個展『Из Донбасса в Космос(ドンバスから宇宙へ)』



2025年7月18日から8月3日まで、新宿・歌舞伎町のアートスペース「デカメロン」にて、ウクライナ・ドンバス出身のアーティスト、Marko Kolomytskyi(マルコ・コロミツキー)の個展『Из Донбасса в Космос(ドンバスから宇宙へ)』が開催されます。この展示は、彼の豊富な経験と独自の視点を反映させる重要な機会となっています。

マルコ・コロミツキーとは?



マルコ・コロミツキーは、ウクライナのドンバス地域で生まれ、17歳でウクライナを離れた後、韓国、中国、日本、カナダ、フランスなど多様な場所で活動を続けてきたアーティストです。現在はパリ国立高等美術学校の課程に在籍しており、彼の作品は言語、政治的記憶、形而上的コミュニケーションをテーマにして多岐にわたります。インスタレーション、サウンドアート、版画、パフォーマンス、文章など、さまざまなアプローチを通じて彼のメッセージが表現されます。

コロミツキーが表現する芸術は、彼の故郷であるドンバスの歴史と現在の状況から深く繋がっています。この地域は、分断と闘争の象徴であり、彼の個人的な経験と共鳴する場所でもあります。ロシア宇宙主義の思想は彼にとっての救援であり、その影響は彼の創作に色濃く反映されています。特に、彼は母国の危機や家族の喪失を通じて、生命や死に関する新たな視点を求めるようになりました。

ドンバスとロシア宇宙主義の交差点



展示のテーマは、コロミツキーが不死や生命の復活に対する探求を行っている点にあります。彼は「Citizen Zinc(亜鉛の市民)」というコンセプトを提唱し、彼の作品は現代社会の矛盾や問題に対する批評的視点を持っています。具体的には、戦争や官僚制度、見捨てられるといったテーマが作品の中心となっており、それに対抗する形で新たな希望のビジョンも提示されています。

展示される作品には、リトグラフやマニュアル、さらには生命を記録し蘇らせるためのモニュメントが含まれます。これにより、観覧者はコロミツキーの哲学や創作活動を直接体感することができ、彼の独自の視点から現代社会を見つめ直すことができるでしょう。

デカメロンについて



デカメロンは、2020年に新宿・歌舞伎町でオープンしたアートスペースで、ボッカッチョの『デカメロン』にちなんでその名が付けられています。展示スペースの2階と、アーティストや鑑賞者が交わるコミュニケーションスペースとしての機能を持つ1階のバーが用意されており、実験的な現代アート展を開催しています。逢いに場としての役割も果たすこのギャラリーは、地域の文化シーンにとって欠かせない存在となっています。

コロミツキーの個展は、彼の生の足跡や独自の哲学に触れる貴重な機会となるでしょう。ぜひ、歌舞伎町のデカメロンへお越しください。彼の芸術がどのように現代社会と交わり、希望をもたらすのか、その答えが見つかることでしょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

画像13

会社情報

会社名
有限会社スクラムライス
住所
新宿区歌舞伎町2-1-2HANROKUビル6F
電話番号
03-6380-3990

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。