こどもにやさしいまちシンポジウムのご案内
2025年5月2日、東京で開催される「こどもにやさしいまちシンポジウム」は、子どもを中心とした社会の実現に向けた重要なイベントです。本シンポジウムは、日本ユニセフ協会が主催し、こども環境学会との共催で行われます。特に、ドイツの「子どもにやさしいまちづくり(CFCI)」を推進している中核人物、ハイデローゼ・ブルックナー博士を迎え、両国の取り組み事例について知見を深めます。
シンポジウムの意義
「こどもにやさしいまちづくり」は、子どもが安全で健やかに成長できる環境を提供することを目指しています。日本では2021年から、その実現に向けた取り組みが活発化し、最初に5つの自治体が「日本型CFCI実践自治体」として認定されました。これらの自治体は、現行の法律と制度に基づき、子どもたちの権利を守るための具体的な施策を講じています。
ドイツの先例、CFCIの成功事例
ドイツでは、2012年からCFCIの取り組みがスタートし、現在では60の自治体が参加しています。政府と市民団体の協働により、子どもたちが自らの意見を表現する機会が増え、教育環境の改善にも寄与されています。ブルックナー博士は、子どもに優しい自治体の理念を元に、より良い施策を展開するための基盤作りをサポートしてきました。
日本の現状と未来
日本でも、子ども基本法の施行により子どもを中心に据えた政策が進行中です。「こども大綱」に基づく各自治体の計画は、地域の特性に応じた実行が求められています。一方、地域住民自身が「子どもの権利」に対する理解を深めることも欠かせません。市民参加型のプロセスが、地域全体の協力を得て、真に子どもに優しい社会を作り上げる鍵となります。
シンポジウムのプログラム
講演では、ブルックナー博士の基調講演に加え、日本の実践自治体の市長も実体験を共有します。また、パネルディスカッションでは、さらなる具体案が提起されることが期待されています。
- - 日時: 2025年5月2日(金)13:30~16:00(開場13:00)
- - 場所: ユニセフハウス(東京都港区高輪4-6-12)
- - 主催: 日本ユニセフ協会
- - 共催: こども環境学会
登壇者の紹介
- - ハイデローゼ・ブルックナー博士: CFCIを推進するドイツの第一人者。自治体と市民団体の連携を図り、審議において子どもの権利の普及に寄与。
- - ハルトムート・ヴェーデキント博士: 教育現場における子ども主体の教育法のプロフェッショナル。地域の教育機関との協力で、アクセスの良い教育環境の実現を目指します。
このシンポジウムは、日本とドイツがともに子どもにやさしい社会実現に向かって歩む貴重な機会です。多くの方々のご参加をお待ちしております。