ソラコムとスズキ、次世代の多目的電動台車「MITRA」を展示へ

次世代モビリティが開かれる場所

2025年12月3日から5日にかけて、東京ビッグサイトで開催される「2025国際ロボット展/iREX2025」において、ソラコム（東京都港区）とスズキ（静岡県浜松市）の協力による革新的な多目的電動台車「MITRA」が参考出展されます。この展示は、現代の技術が未来の物流や農業、土木建設など、さまざまな分野における課題解決をいかに支援するかを示す重要な機会です。

MITRAの開発背景

「MITRA」は、スズキが長年にわたり開発してきた電動車いすの技術を基盤に作られています。走行安定性や走破性に優れたこの電動ユニットは、多彩なロボットの足回りとしての活用を目指しています。パートナー企業と連携し、AIや自律走行技術を組み合わせることで、さまざまな業界での応用が可能になることが期待されています。

展示では、悪路コースを克服する「MITRA」の試走が行われ、その走行性能の高さを体感できます。また、リニア設備検査ロボットや、自動配送ロボット、情報表示ロボットなど、多岐にわたるロボットの機能や特長も紹介される予定です。

ソラコムの役割

ソラコムは、MITRAの実証実験において通信とデータ活用の面から支援しています。電動ユニットには通信モジュールが搭載されており、IoTプラットフォーム「SORACOM」を活用することで、稼働状況や地理情報をリアルタイムでクラウドに伝送します。これにより、データの可視化、遠隔サポート、メンテナンスなど、モビリティサービスの高度化に向けた取り組みが進められています。

ソラコムとスズキは、2024年2月にはモビリティサービスに関するIoT技術活用に関する合意書を締結しており、今回の展覧会はその協業の深化を示すものです。両社は持続可能な社会の実現に貢献するため、技術の実証と事業化に向け引き続き努力する方針です。

未来への展望

「2025国際ロボット展」は、業界内外の注目を集めるイベントであり、参加者にとっては最新の技術に触れる貴重な機会となるでしょう。ソラコムとスズキのMITRAを通じて、今後のモビリティサービスがどのように進化していくのか、その一端を垣間見ることができます。物流や農業、建設業界における新たな可能性が開かれる瞬間をぜひ見逃さないでください。

さらに詳細な情報は、スズキのプレスリリースで確認可能です。また、ソラコムに関する情報はこちらからご覧いただけます。