シグマクシス・インベストメント、ウェルネス領域に新たな一手を打つ

2021年9月30日、シグマクシス・インベストメントは、ウェルネス・コミュニケーションズ社に対して5％の株式を取得したことを発表しました。この出資は、急速に進む超高齢化社会とそれに伴う健康管理の重要性を背景にしたものです。

ウェルネス・コミュニケーションズ社は、企業や健康保険組合と提携医療機関を繋ぎ、健診予約や決済、検査結果の可視化を支援する多様なサービスを展開しています。具体的には、健康診断結果の経年管理、ストレスチェック、産業医との面談や保健指導など包括的な健康管理クラウドサービスを提供しており、すでに1,500を超える企業や健保組合が利用しています。

このようなサービスは、人生100年時代を迎える中で国民の健康を維持し、より良い生活を送るために不可欠なものとなっています。シグマクシス・インベストメントは、ウェルネス領域の成長を見込んでおり、デジタル技術の導入により業界の再編が進むことを期待して出資したそうです。

出資先の魅力と将来性

ウェルネス・コミュニケーションズ株式会社は、2006年に設立され、主に企業向けの健診ソリューションや健康管理SaaS事業に取り組んでいます。東京都港区に本社を構え、代表取締役社長の松田泰秀氏が舵取りを行っています。出資先としてはSOMPOホールディングスや伊藤忠商事、アドバンテッジリスクマネジメントなどが名を連ね、業界の中でも信頼性と安定性がある企業と言えるでしょう。

シグマクシス・インベストメントの出資により、同社の持つデジタル・トランスフォーメーションの専門知識や多様なアライアンスネットワークがウェルネス・コミュニケーションズにもたらされることが期待されます。このコンサルティング機能の提供により、さらなるサービスの向上や新規ビジネスモデルの創出が可能になるでしょう。

シグマクシス・インベストメントの展望

シグマクシス・インベストメントは、2021年4月に設立された企業であり、投資戦略としてベンチャーキャピタルやグロース投資を中心に展開しています。親会社であるシグマクシス・ホールディングスは、コンサルティング業務と投資業務のシナジーを活用し、新たな市場創造を目指しています。

このシグマクシス・グループの一員として、シグマクシス・インベストメントは、企業の成長を支援するための独自の投資案件を開拓していくことでしょう。特に、ウェルネス領域の拡大は、健康に対する意識の高まりとともに、注目を集めている市場です。