地方観光振興
2024-10-23 16:06:02

和歌山の山口取締役が伝える地方観光振興の新たな波

地方観光振興の現状と熊野古道の新しい挑戦



10月5日、和歌山大学南紀熊野サテライトにて、株式会社日本ユニストの取締役、山口和泰氏が「地域観光戦略論B」の講義を実施しました。この講義は、ローカルな資源を活用し、地域密着の観光戦略を学ぶ場となりました。

山口氏が描く観光振興の地図


この講義で山口氏は、観光を取り巻く環境の変化という重要なテーマに基づき、「全長約350kmをつなぐ熊野街道事業」の取り組みを中心に解説しました。まず、熊野古道に存在する宿泊施設「SEN.RETREAT」の運営事業や、先人たちが大阪から熊野を目指した「紀伊路」の復活プロジェクトについての全貌が明かされました。

熊野古道が抱える課題


山口氏は、熊野古道が抱える宿不足や収益の不安定さなどの課題に言及し、地域で創出した収益を観光資源の保全に充て、持続可能な観光の実現を目指すと説明しました。この取り組みにより、地域全体が豊かになることを目指しています。そのためには、無人運営の仕組みやサプライチェーンの構築を通じて、他にはない独自の運営体制を整えることが重要だと述べました。

地方経済と観光の相互作用


講義の終わりに山口氏は、日本の今後の成長には「地方経済」が鍵であると強調しました。特に地方経済を活性化するための観光が非常に重要であり、観光による波及的な経済効果を考慮した取り組みが求められています。これにより、地方と都市とのバランスが取れ、地域社会全体の発展に寄与することが期待されています。

日本ユニストの事業展開


株式会社日本ユニストの代表取締役、今村亙忠氏が率いるこの会社は、大阪市西区を中心に不動産開発と宿泊施設運営を推進しています。特に、熊野古道を体験できるリトリート宿「SEN.RETREAT」は、ストレスをリセットする新しい宿泊体験を提供しています。自然の中でリラクゼーションを追求することをコンセプトにしており、地元の観光資源を活用した地域振興に貢献しています。

SEN.RETREATの展開


これまでに、熊野古道の主要な参詣道沿いに計4カ所の宿泊施設を整備する計画のもと、第1弾として田辺市中辺路町高原において空き家をリノベーションした「SEN.RETREAT TAKAHARA」が2021年10月にオープンしました。また、22年4月には中辺路町近露に「SEN.RETREAT CHIKATSUYU」が開業し、さらなる展開が期待されています。

まとめ


山口氏の講義は、観光振興の重要性を再確認させるものでした。地域の魅力を引き出し、持続的な観光戦略を生み出すことで、地方経済を支える新たな可能性が見えてきます。観光と地域活性化が密接に関係しているこの時代、今後の日本の観光業に与える影響がますます注目されることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社日本ユニスト
住所
大阪府大阪市西区立売堀1-4-12立売堀SQUARE 2階
電話番号
06-6537-7120

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