ユネスコ「世界の記憶」地域登録2026年サイクルの公募開始
2023年4月3日、文部科学省よりアジア太平洋地域委員会(MOWCAP)が発表した内容に基づき、「世界の記憶」の地域登録に向けた国内公募が始まることが告知されました。これは、2026年の登録サイクルに向けたもので、日本国内からも重要な記録遺産が推奨される機会となります。
「世界の記憶」とは?
「世界の記憶」は、1992年にユネスコが始めたグローバルな活動で、世界的に価値のある記録遺産を認識し、保存・アクセスを促進することを目的としています。この事業の中でも特に重要視されているのが「世界の記憶」国際登録制度で、1995年から運用されています。日本はこの制度の下、アジア太平洋地域のリージョナルコミッティに所属しており、今回の公募はその一環として実施されるものです。
国内公募の詳細
今回の公募では、日本国内から最大3件の応募を受け入れる形で進められます。これは、MOWCAPでの審査を経て、地域登録として推薦される案件となります。応募者は、事前にユネスコ「世界の記憶」地域登録に関するガイドラインや申請要領を確認することが求められます。また、具体的な締切は2025年4月3日から6月30日正午となっており、この期間内に申請書を提出する必要があります。
応募にあたってのポイント
- - 提出書類には、申請書と必要な資料が含まれ、詳細は配布資料を確認すること。
- - 日本国内での候補案件は、各国からの共同申請は除外されるため、独自の案件に対する評価が行われることを理解しておく必要があります。
今後のスケジュール
今後のスケジュールは次の通りです。
- - 2025年6月30日: 国内申請の締切
- - 2025年8月下旬から9月上旬: 関係省庁による推薦案件の決定
- - 2025年9月15日: MOWCAPへの申請書提出の締切
- - 2026年6月頃: MOWCAP総会における登録可否の決定
この流れを参考に、応募を検討するなかで適切に書類を整える必要があります。
まとめ
「世界の記憶」への登録は、文化遺産の保存と普及に重要な役割を果たすため、申請する側としては非常に意義深いものです。日本が歴史や文化を次世代に伝えるための一助となることを願い、多くの応募が寄せられることが期待されます。興味がある方はぜひ、ユネスコのウェブサイトにアクセスし、詳細を確認してみてください。