読売新聞、ウイングアークとの連携でDXを加速し営業力強化を実現
読売新聞東京本社がウイングアーク1st株式会社と連携し、Salesforceを活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)による営業力強化に成功したとのお知らせがありました。これにより、同社の業務効率が大幅に向上し、広告主に対するサービスの質を高めることが可能となりました。
営業力強化の背景
読売新聞のビジネス部門では、顧客である広告主のニーズや過去の取引履歴の情報が増大しています。このため、営業情報の可視化やナレッジ共有が課題となっており、業務の負担が増え続けていました。特に、売上情報管理が各部署で異なる形式で行われていたため、データ統合や分析に多大な時間と労力がかかる状況でした。手作業での入力ミスや重複作業も発生し、業務の効率化が急務となっていました。
MotionBoard Cloud for Salesforceの活用
ウイングアークが提供する「MotionBoard Cloud for Salesforce」は、これらの問題を解決するために導入されました。このツールは、さまざまなデータを直感的に操作し、リアルタイムで情報を把握できるビジネスインテリジェンス(BI)ダッシュボードです。現場データやシステムデータとの接続が可能で、業種を問わず迅速な判断を支援します。
読売新聞は、SalesforceのSalesCloudとMotionBoardを組み合わせることで、営業進捗を一元管理し、営業担当者や管理職の負担を軽減しました。データの可視化により、より正確な売上予測や業績管理が実現し、営業の成功例を全社的に共有することも可能になりました。この取り組みにより、他拠点への展開もスムーズに行えるようになりました。
読売新聞担当者のコメント
読売新聞ビジネス部門の担当者は、「統合型マーケティングを推進し、新しいビジネスモデルへの取り組みが欠かせない」とコメントしました。また、「メディアビジネスは厳しい環境に直面しているため、システムを活用した営業力強化が必要だと感じている。Salesforceの導入はそのために非常に効果的だった」と述べています。
週次や月次単位での売上管理業務の効率化も追求してきた同部門では、Salesforceの機能を最大限に活かしつつ、従来のExcel管理に近い操作性を維持したMotionBoardを選択しました。これにより、案件情報の一元管理が可能となり、営業のダイナミズムを支える基盤が整いました。さらに、将来的には広告主の出稿状況や業績データも分析に加え、マーケティング的な視点からの活用も進めていく計画だそうです。
まとめ
ウイングアーク1stが提供するMotionBoard Cloudは、Salesforceと直接連携して機能し、読売新聞東京本社の業務を支援しています。また、現在はAppExchangeを通じてMotionBoardを入手することができ、全国の企業がその恩恵を受けることができるのです。データの可視化によって、企業は迅速かつ正確な意思決定を行い、営業戦略を強化することができるようになります。読売新聞の事例は、多くの企業にとってDXの成功例となることでしょう。