ヘルシー・シティ・パートナーシップの新たな参加都市
ナイロビ、ニューヨーク、大阪府が、非感染性疾患(NCDs)や外傷除去のための取り組みとして「ヘルシー・シティ・パートナーシップ」に参加しました。このイニシアチブは、ブルームバーグ・フィランソロピーズ主導のもと、世界保健機関(WHO)やバイタル・ストラテジーズと協力して展開されています。200以上の都市と地域が参加するこのネットワークは、地域社会の健康を強化するために、様々な公衆衛生政策を実施するものです。
ヘルシー・シティ・パートナーシップとは?
このパートナーシップは、2017年にマイケル・R・ブルームバーグ氏によって発足しました。各参加都市は、NCDs や外傷を減少させるために行動をとり、例えば、タバコ規制や食品政策の改善、安全な移動手段の推進、監視機能の強化に取り組みます。市職員には技術支援やコミュニケーション支援が行われ、ワークショップやピア・ツーピア交流を通じて専門知識の共有が図られます。これにより、各都市は効果的な公衆衛生政策の実施が可能になります。
参加都市の声
ヘルシー・シティ・パートナーシップの新たな参加都市であるナイロビ市の市長、H.E. Hon. Sakaja Arthur Johnson氏は、NCDsの負担を軽減するためには、多角的かつ学際的なアプローチが不可欠であると強調しました。ニューヨーク市保健局のAshwin Vasan博士も、健康を促進し、公共の安全を確保するための革新を続けていく意義を述べています。
大阪府の吉村洋文知事は、このネットワークへの参加が府民の健康を向上させるための貴重な機会であるとし、具体的な「がん検診プログラム」のような取り組みを紹介しました。これにより、大阪府は他都市と知見を共有し、グローバルな健康促進活動に寄与することを目指しています。
世界的な影響
WHOのテドロス・アダノム事務総長は、この文化的な取り組みが地域社会の健康を促進する重要な一歩であると評価し、3つの主要都市がこのパートナーシップに加わることを歓迎します。また、バイタル・ストラテジーズのCEOホセ・ルイス・カストロ氏は、都市が公衆衛生の向上に寄与する役割を果たし続けることの重要性を強調しました。
すでに進行している取り組み
既にネットワークに参加している他の都市でも様々な進展が見られます。メキシコシティでは自転車専用道路を設置し、交通安全の向上を目指しています。また、バンクーバーでは、市民の健康指標を追跡するデータツールを導入しました。これにより、他の都市にとっても模範的な取り組みとして評価されています。
ヘルシー・シティ・パートナーシップは、73都市から成るこの強力なネットワークを通じて、地域の健康を支援するための方法論を共有し、広げていく計画です。非感染性疾患の予防に関する一連の施策が、世界各地に良い影響を及ぼすことが期待されています。これからの健康都市の未来にぜひご注目ください。
詳しい情報はこちらを参照の上、各地で行われている公衆衛生施策にも目を向けていただければと思います。