YKK APと富山大学の連携
2025-07-28 15:22:40

YKK APと富山大学が手を結び新たな研究講座を設立、持続可能な社会を実現へ

YKK APと富山大学が共同で新たな研究講座設立



YKK AP株式会社(本社:東京都千代田区、社長:魚津 彰)は、国立大学法人富山大学(学長:齋藤 滋)と提携し、2025年6月1日に「アルミ再生・循環システム工学(YKK AP)共同研究講座」を開設すると発表しました。今回の取り組みは、地球環境に配慮した持続可能な社会の実現を目指すもので、特にアルミニウムのリサイクル技術に焦点を当てています。

地球環境への取り組み



YKK APは「Evolution 2030」というビジョンを掲げており、その中には脱炭素化や循環型社会の実現への貢献が含まれています。特に、2030年度までに国内のアルミニウムのリサイクル率100%を実現することを目指しています。リサイクル率を向上させるためには、市中に存在する多様なアルミニウム合金スクラップから不純物を効率よく除去する技術が不可欠です。

この課題をクリアするために、YKK APは富山大学との共同研究講座を設立しました。この講座では、アルミリサイクルに関する様々なプロジェクトが展開されます。

共同研究講座の概要



講座名称


アルミ再生・循環システム工学(YKK AP)共同研究講座

研究内容


1. アルミニウム合金スクラップからの不純物分離プロセス
富山大学の開発したアルミニウムアップグレードリサイクル技術の実用化に向け、不純物を効率的に分離するプロセスの構築に取り組みます。

2. 不純物を含むアルミニウム材料の特性改善
リサイクルプロセスで多くの不純物を含む材料の特性改善や、新たな用途の開発を目指します。

3. アルミニウムリサイクル工程のエネルギー削減
塑性加工技術を用いて、リサイクルプロセスのエネルギー削減につながる押出形材の製造技術を研究します。

期間と体制


本講座は2025年6月1日から2027年9月30日までの約2年4ヶ月間の設置が予定されています。研究は国立大学法人富山大学 先進軽金属材料国際研究機構 先進アルミニウム国際研究センター内で行われ、YKK APからは共同研究講座教員が1名配置されます。

期待される成果


富山大学は日本におけるアルミニウム材料研究の中心的な役割を果たしており、本研究講座の設立により、リサイクルアルミニウムの価値向上や持続可能なアルミ産業の構築、新たなリサイクルプロセスの創出を通じて雇用が生まれることが期待されています。また、SDGsに資する環境ビジネスの創生にも貢献するでしょう。

これまでの取り組み


YKK APは、富山大学や地域の自治体、関連企業と連携して「富山循環経済モデル創成に向けた産学官民共創拠点」にも参加しています。2023年には、先進アルミニウム国際研究センターに対して1,000万円の寄付も行い、持続可能なアルミリサイクル技術の共創を加速させています。

これにより、企業と大学の技術や知見が融合し、より効果的なカーボンニュートラルの実現が期待されます。

今後もYKK APは、持続可能な社会の実現に向けて様々な取り組みを続けていくでしょう。


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会社情報

会社名
YKK AP株式会社
住所
東京都千代田区神田和泉町1番地
電話番号
03-3864-2200

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