未来のサッカー選手も「ありがとう!」:川崎フロンターレ×アイメイト協会 啓発イベント
公益財団法人アイメイト協会は、11月1日(金)に開催された明治安田J1リーグ「川崎フロンターレ」のホームゲームイベント「ワンダーニャンド」に、視覚障害やアイメイト(盲導犬)の啓発ブースを出展しました。
当日は、アイメイト使用者や視覚障害者が日常生活でどのようなことに困っているのか、具体的なサポート方法を分かりやすく紹介しました。特に注目を集めたのは、アイメイト体験歩行です。サッカー選手を目指す子供たちや地域住民など、70名以上が参加し、目の前で起こる世界を体験しました。
参加者からは、「目隠しをして歩くのは怖かったけど、アイメイトがいて安心できた」「アイメイトの優しさが伝わってきた」「アイメイトと一緒に歩けたから頑張れた」といった声が聞かれました。体験後には、子供たちが「ありがとう!」と、アイメイトへ感謝の気持ちを伝えている姿が見られました。
川崎フロンターレ選手もアイメイト啓発を応援
イベントでは、アイメイト体験歩行に参加した方の中から抽選で、アイメイトサポートグッズや川崎フロンターレ提供のグッズがプレゼントされました。川崎フロンターレ提供のグッズには、高井幸大選手、エリソン選手、小林悠選手、脇坂泰斗選手のサインが入っており、当選者たちは喜びの声を上げていました。
アイメイトもサポーターの一員として観客席へ
イベント終了後、体験歩行をしたアイメイトは、川崎フロンターレサポーターの一員として観客席に入り、チームの勝利に向けて一緒に応援しました。熱気に満ちた観客席の中でも、アイメイトたちは動揺することなく、静かに落ち着いていました。
市民・地域社会と一体となって
川崎フロンターレは、単なるサッカークラブではなく、地域社会への貢献を重要視しています。クラブ理念に「豊かなスポーツ文化の振興及び国民の心身の健全な発達への寄与」を掲げ、トップ選手の育成だけでなく、地域住民へのスポーツ機会の提供や交流拠点としての役割を担っています。
アイメイト協会とのコラボレーションを通して、視覚障害者に対する理解とサポートを促進し、誰もが安心して暮らせる社会を目指しています。
アイメイト協会について
アイメイト協会は、1957年に国産盲導犬第1号ペアを送り出した、歴史ある団体です。アイメイト育成や視覚障害者への歩行指導を通じて、視覚障害者の自立支援と社会参加促進に取り組んでいます。
アイメイトという名称には、「目の仲間」という意味が込められています。視覚障害者にとってかけがえのないパートナーであるアイメイトは、愛と信頼の象徴です。
街中でアイメイト使用者や視覚障害者に出会ったら?
アイメイト協会のウェブサイトでは、街中でアイメイト使用者や視覚障害者に出会った際に、どのようにサポートすればいいのか、具体的な方法が紹介されています。正しい知識を身につけ、思いやりのある行動を心がけましょう。
アイメイト・こどもサイト
アイメイト協会は、子供たちにアイメイト(盲導犬)に関する正しい知識を楽しく学べるウェブサイト「アイメイト・こどもサイト」を運営しています。アイメイト使用者や視覚障害者が感じる「不便さ」や「不自由さ」についても紹介することで、子供たちの共感と理解を深め、思いやりのある心を育むことを目指しています。