東北新社、アジア市場開拓に挑む
株式会社東北新社は、2025年8月1日から4日まで中国の上海で開催されるデジタルエンターテインメント展示会「ChinaJoy 2025」に出展することを発表しました。昨年に続き、二度目の出展となります。本展示会への参加は、アジア市場での認知度を上げ、新たなパートナーシップの構築を目指すための重要なステップです。
出展の背景と目的
東北新社は、音響字幕制作の分野で高い評価を受けており、様々な映画やドラマ、ゲームなどの音響制作を手がけています。過去には『ファイナルファンタジーⅩⅥ』や『モンスターハンターライズ』など、人気ゲームの音響も担当。この実績をもって、当社は新たなビジネスチャンスをグローバルに拡大しようとしています。
「ChinaJoy 2025」においては、出展ブースの規模を拡大し、現地企業との対話を深めることで、音響制作における専門性をアピールします。同時に、2025年7月29日から8月1日には「2025 CIGDC 中国国際ゲーム開発者カンファレンス」でも代表としてプレゼンテーションを行う予定です。
ゲーム・アニメ音響制作センターの設立
特に注目すべきは、2025年4月1日付で設立される「ゲーム・アニメ音響制作センター」です。こちらでは、中国語話者のスタッフを増員し、セリフ収録や効果音制作、音楽制作などのローカライズに迅速に対応できる制作体制を整えます。これにより、品質の高い多言語対応が可能となります。
また、同部門は歴史が長い外国映画・ドラマ部門とも連携し、中国制作によるショートドラマのローカライズにも積極的に取り組み、ゲームやアニメに留まらず、広範な国際展開を目指しています。
知見の共有と業界交流
出展期間中、東北新社は音楽制作会社「CASTALIA AUDIO」と共にイベントを盛り上げる予定です。合同イベントでは、各社の強みを業界関係者に向けて披露し、音響制作の未来について語ります。また、クォリティの高い音声制作のための専門知識や最新の技術も共有予定です。
経営方針と未来の展望
東北新社は、音響制作の技術力を武器に、これからも国際的な市場でのプレゼンスを強化していきます。アジア地域のパートナー企業とのコラボレーションを通じて、世界に向けたコンテンツの制作を支える役割を果たす意向を示しています。このような取り組みを通じて、さらなる成長が期待されます。
おわりに
「ChinaJoy 2025」は、アジア市場において新たなビジネスの可能性を発見するための舞台となるでしょう。今後も東北新社の動向に注目が集まります。展示会がどのような成果をもたらすのか、一層の期待が寄せられています。