日本のフリーランスエージェントが国際化を加速する「JPGP」の発足
AI領域で急成長を遂げているコーレ株式会社が、世界のIT市場での新たな収益基盤を目指す「JPGP(Japan Pro Global Platform)」を開始しました。このプロジェクトは、日本国内のフリーランスエージェントと連携し、日本のIT人材が国際競争力を持つ環境を整備することを目的としています。
JPGPの狙いと背景
世界のITアウトソーシング市場は目覚ましい成長を遂げています。2020年から2024年にかけて市場規模は大きく増加し、このトレンドは2020年のコロナ影響から回復した後も続いています。2024年には、約5,000億から6,000億ドルに達すると予測されています。しかし、日本のIT産業は、高度な技術力を有しながらも言語の壁やネットワークの不足から、グローバル市場からの収益が限られているのが現状です。ここに「JPGP」が立ち上がりました。このプラットフォームを通じて、日本の優れたIT人材が国際的なプロジェクトに参加し、持続可能な収益を得ることを目指しています。
新たな越境開発のモデル
従来、日本企業は海外のエンジニアを安価に活用する「オフショア開発」が主流でした。しかし、近年ではオフショア地域での人件費増加やエンジニア獲得競争が激化したことから、日本のエンジニアがコスト対効果で優位性を有する分野が増加しています。特にAI関連市場では、海外エンジニアの給与が上昇しているため、日本のIT人材の競争力が高まっています。これに応じて、「JPGP」は日本のエンジニアが海外のプロジェクトに積極的に参加する新たな越境開発モデルを推進しています。
幅広い人材が対象
JPGPはエンジニアに限らず、UI/UXデザイナー、デジタルマーケター、データサイエンティスト、プロジェクトマネージャー、AI専門家など、さまざまなIT領域の専門家に国際的な案件への参画機会を提供します。このような多様なスキルセットを有する人材たちが、世界市場での競争に挑むことができるよう、幅広い案件開発を進めます。
JPGPの利点
「JPGP」は、全国のフリーランスエージェントとのコラボレーションを通じ、独自の強みとネットワークを結集。これにより、フリーランスのエンジニアは国境を越えたプロジェクトに参加する機会が得られ、国際基準の報酬を受け取ることが可能になります。さらに、リモートワークを基盤とした働き方を支援し、日本の優秀なフリーランスが自らのキャリアを大きく成長させる手助けをします。
デジタル赤字の解消
JPGPは、国内フリーランスと海外企業の効果的なマッチングを通じて、技術交流を促進し、国内経済へ収益を還流させることにも貢献します。このシステムによって、「デジタル赤字」の解消にも寄与すると考えており、国際プロジェクトから得た知見や技術を国内に還元できる好循環を形成することを目指しています。
今後の展開とパートナー募集
「JPGP」は、参加企業を募集中です。特色のある専門分野を持つフリーランスエージェント事業者が連携することで、国際的な案件へのアクセスを拡大し、共に成長していくことを考えています。今後は参画エージェント間での情報共有やマッチング支援を強化し、多様な分野にわたるIT人材の適切なプロジェクト参画を推進します。
日本のIT人材が国際的に活動し得る新たな基盤の創出は、技術力と経済力の両面で日本の存在感を強め、持続可能な成長を促進するでしょう。JPGPの取り組みは、より良い未来への架け橋となることが期待されています。
コーレ株式会社の背景
コーレ株式会社は、デジタルマーケティングから始まり、現在は生成AIを中心に事業を展開しているAIコネクティブカンパニーです。新たなビジネスモデルの構築を目指し、IT市場での競争力強化に寄与する取り組みを進めています。