愛媛から全国へ!高級かんきつ『紅プリンセス』が満を持して登場
2025年3月から、愛媛県松山市で開発された高級かんきつ『紅プリンセス』が、いよいよ全国の百貨店や青果店で本格販売を開始します。この新品種は、愛媛が誇る「紅まどんな」と「甘平」を親に持ち、長い開発期間を経て誕生しました。実に14年の交配から品種登録までの道のりがあり、その間には地元の自然災害として知られる2018年の西日本豪雨での困難もありました。
開発ストーリーと特徴
『紅プリンセス』は、愛媛果試第48号という品種名で知られ、最近の研究の成果が詰め込まれた逸品です。特に注目すべきは、その味わい。糖度が12度以上、クエン酸が1.2%未満という基準を満たしており、果実のサイズは約250gで、短卵型をしています。果皮は赤みを帯びたオレンジ色で、薄くて剥きやすいのが特徴です。また、種がなく、果肉は柔らかで果汁が豊富です。この特性は、親品種の「紅まどんな」のぷるっとした食感と「甘平」の濃厚な甘みが絶妙に組み合わさっています。
両親の魅力
- - 紅まどんな:果汁が豊富で、糖度が高く、口に含むとスッキリとした酸味が楽しめる食感はまるでゼリーのよう。果皮は薄く、200~250g程度の果物です。
- - 甘平:濃厚な甘みが特徴で、酸味は控えめ。果肉はシャキシャキした食感と軽やかさを持ち、薄皮は自然に溶けて口の中に広がります。こちらも約250gの大きさが一般的です。
故に、『紅プリンセス』は両親の栄養や特性を受け継いだ、高級かんきつとして注目されています。毎年春が訪れると、この果物の旬が待たれることでしょう。
農林水産研究所の執念
『紅プリンセス』の育成は愛媛県農林水産研究所果樹研究センターみかん研究所の主任である藤原文孝所長によって推進されてきました。長い時間と多くの情熱を注いだこのプロジェクトは、様々な困難を乗り越えながら進められました。特に西日本豪雨の際は、開発に使用されていた原母樹が被災を免れたことが大きな幸運であり、そのおかげでこの新品種が無事生まれることができました。
旬のかんきつカレンダー
『紅プリンセス』の旬は、主に3月から始まります。この季節に合わせて、各地のスーパーや百貨店楽しみに待っている人々に届けられる予定です。影響力のある農産物として、愛媛県の名産物として知られる『紅プリンセス』は、贈答用としても非常に人気が高いことでしょう。特別な瞬間にふさわしいフルーツとして、皆様の食卓に華を添えること間違いありません。
この春、愛媛が誇る『紅プリンセス』をぜひ一度お試しください。あなたの味覚を驚かせること間違いなしです!