不登校の子どもたちが接客に挑戦
愛知県豊田市の鞍ヶ池公園にて、2025年6月15日(日)に開催される「だんだんマルシェ」に、UNIBOフリースクール|NIJINアカデミー愛知UNIBO校の子どもたちが初めて“子どもスタッフ”として参加します。このイベントは、地域の保護者が運営するFFC豊田・みよしが主催しており、地域に根ざした優しい取り組みを目的としています。
新たな社会体験の場
UNIBOフリースクールに通う子どもたちは、学校に行けない状況の中でも、安心して学ぶことができる環境を提供されています。しかし、外の世界との接点が少ないことが悩みの種でもありました。そこで、「だんだんマルシェ」は、彼らが社会の一員としての役割を体験できる場を設けることを目的に開催されます。
子どもたちは、約200人の来場者の前でキッチンカーのメニューを紹介したり、列の整理を行ったりするなど、実際の接客業務を体験します。これにより、彼らはただの手伝いではなく、しっかりとした“仕事”としてその役割を果たすのです。この活動は、社会とつながるきっかけとなり、子どもたちにとって貴重な経験になることでしょう。
地域の力を借りて
「だんだんマルシェ」は、「少しずつ、できることから」という理念のもと、無農薬野菜や手作り雑貨、エシカルな商品を集めたマルシェです。主催者であるFFC豊田・みよしでは、地域の力を活かし、子どもたちが輝ける場所を作ることを目指しています。そのため、UNIBOの保護者が企画をし、地域の方々との協働が実現しました。
開催場所の鞍ヶ池公園は、子どもたちが安心してイベントを楽しめる環境として選ばれました。広々とした空間で、参加者がゆったりと過ごせることを重視しています。
教育的意義
このイベントは、学校では得られない貴重な社会体験を提供します。接客を通じて、子どもたちはお客様とのやり取りや協力、時には失敗も経験しながら多くのことを学びます。社会の中で誰かの役に立つ体験は、彼らにとって新たな自信につながることでしょう。
参加者の声
UNIBOフリースクールの瀧本大晃(たきもと ひろあき)さんは、「子どもたちがキッチンカーと来園者の皆さんの橋渡しをして、社会とつながることができる素晴らしい機会です。ぜひ来ていただきたい」と話しています。また、子どもたちからも「僕たちが、皆さんのお手伝いをします。鞍ヶ池公園に来てください!」と明るい声が上がっています。
UNIBOフリースクールについて
UNIBOフリースクールは、一般社団法人日本福祉協議機構が運営する就労継続支援B型事業所の一つです。プログラミングや動画制作・デザインなどの学びを通じて、地域の子どもたちに居場所を提供しています。2023年11月からは、豊田市と連携してフリースクール事業をスタート。デジタル教育や教科学習にも力を入れ、地域の幅広い児童生徒が通っています。
まとめ
「だんだんマルシェ」は、不登校の子どもたちが初めての社会体験をする特別なイベントです。地域とのふれあいを通じて、笑顔を届ける子どもたちの姿をぜひ見に来てください。これは、未来の力を育む大切な一歩です。