新たに誕生する柔術衣ブランドについての声明
株式会社東洋マーシャルアーツ・ディストリビューション(TMD)は、1948年の設立以来、77年間にわたり国際柔道連盟に認定された柔道衣メーカーとして知られてきました。今後、2025年を第二創業期とし、メイドインジャパンの柔術衣ビジネスに本格的に参入することを公表しました。この動きは、新たな経営体制の移行とともに、柔術市場における競争力を高める狙いがあります。
健闘する柔術と縮小する柔道
具体的なデータによると、日本国内での男女合同の柔道連盟登録会員数は2004年から2021年にかけて約20万人から約12万人へと大幅に減少しました。対照的に、ブラジリアン柔術は競技者が約5万人に達し、世界中で1000万人以上が競技に関わっており、成長を続けています。
TMDは、ブラジリアン柔術市場の拡大に着目し、柔術衣の製造能力と高品質な国内生産に自信を持ち、他国製品に対抗していく意欲を示しています。特に、市場に流通する柔術衣の80%はパキスタン製であり、それに伴う品質やサポート体制への不満が増加中です。
世界基準の知見と日本の職人技の融合
新たに立ち上げる柔術衣ブランド「Posture_ Method, Dimensions_」(ポスチャー・メソード・ディメンションズ、P_M,D_)は、2025年秋に登場する予定です。新ブランドのディレクターには、柔術家の竹浦正起が就任し、現代柔術の最新の技術や理論を反映させた製品を実現します。また、デザインとクリエイティブディレクターにはBLACK BELT JONES DCの近藤幸二郎が担当し、独自の美意識と視点をもたらします。
この新たなブランドは、機能性と美しさを兼ね備えた製品を提供し、耐久性や快適さに優れた柔術衣の体験を提案します。種々のサポート体制も充実させることで、顧客の競技体験がさらに豊かになることを目指しています。
完全カスタムのフルオーダー柔術衣の展開
「Posture_ Method, Dimensions_」では、スタンダードモデルから完全なカスタムオーダーまで、多様なラインナップを提供します。国内の自社工場での生産を背景に、柔術に関連するウェアやアパレルも展開する予定です。また、日本のメーカーならではのアフターサービスや製品修理にも対応し、顧客への更なる安心を提供します。
期待される今後の展開
新経営体制は2025年9月1日から始動し、TMDは市場ニーズに応える製品やサービスの拡充に努める方針です。新たに任命された役員たちはそれぞれの専門性を活かし、顧客の期待に応えるべく力を尽くしていくことでしょう。
TMDの挑戦は、単なる製品の提供に留まらず、競技者たちの心を豊かにすることであり、今後の成長が期待されます。詳細は公式サイトやSNSでの情報発信を通じて確認しましょう。自分自身にぴったりな柔術衣の体験を提供することで、業界に革新をもたらすことを目指します。