2025年流行語大賞選定調査に関する報告
先般の「T&D保険グループ 新語・流行語大賞」で発表された2025年の流行語候補に基づき、株式会社ビーウェルが行った調査から、Z世代の大学生がどの言葉に注目しているのかが明らかになりました。
この調査は、日本全国の大学生603名を対象にオンラインで実施され、流行語の使用状況や背景についても分析が行われました。国の重要なニュースや政治的用語が眼前にある中で、どの言葉が彼らの心に響くのか、結果は非常に興味深いものです。
調査の概要
調査は2025年12月1日から2日間にわたり実施され、参加者には「2025年に最も流行した言葉」を一つ選ばせ、それを選んだ理由や、どのようにその言葉を耳にしたのかを尋ねました。また、他のノミネート語の流行度についても意見を求めました。
流行語トップ3
結果、最も流行したとされた言葉は以下の通りです。
1.
ミャクミャク - 270票
2.
エッホエッホ - 165票
3.
国宝(観た) - 51票
いずれの言葉も、Z世代の生活やSNSにも強く影響を受けていることが分かりました。
「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」と「女性首相」は41票で4位となり、大学生たちの選択とは明らかに這った結果になりました。
各流行語の背景
ミャクミャク
万博の公式キャラクターとして注目を集めた「ミャクミャク」は、実際にグッズとしても身近に感じる存在になっています。特に、学生たちのコメントにもあったように、SNSやテレビを通じて、街中でも多くの人が目にする機会が増えていることから、この言葉は多くの若者の記憶に刻まれたのかもしれません。
エッホエッホ
続いて2位の「エッホエッホ」。こちらはSNSを中心に盛り上がりを見せ、特筆すべきは情報源としてテレビが機能していないという点です。学生たちの間では、特にTikTokやその他の動画プラットフォームでの露出が多かったと報告されています。令和の時代において、若者たちの流行はSNS上でばかり形成されていることが際立ちました。
国宝(観た)
最後に3位の「国宝(観た)」。これは友人同士の会話に多く見られ、この言葉が流行した背景には、実際に体験した「リアル」という要素が強く関与していると感じます。特に、みんなが観ている作品について話題にすることで、共感や体験を分かち合うことが重要視されています。
まとめと企業への示唆
今回の調査からは、大学生たちが「政治・社会」の流行語よりも「共感・体験」を重視していることが浮き彫りになりました。また、メディアが取り上げる流行が必ずしも彼らの間に浸透していないことも明らかになり、企業がマーケティングを行う際には、彼らの文化や生活圏を深く理解することが必要です。若者の反応や彼らが関心を持つ内容に寄り添ったアプローチこそが、効果的な戦略となるでしょう。
今回の調査を通じて、新しい知見が明らかになったことが、今後のマーケティング活動に役立つことを期待しています。