香港映画『私たちの話し方』の魅力
映画『私たちの話し方』は、異なる環境で育った20代の3人のろう者たちの青春群像劇。2026年10月21日にDVDが発売されるこの作品は、ありのままの自分を理解し、受け入れようとする若者たちの姿を描いています。
舞台は香港、手話教育の歴史
この物語の舞台は、香港。特に2010年までろう学校での手話教育が禁止されていた背景があります。物語は、聴覚障がいを持つ3人の若者が直面する感情や課題を描く中で、彼らの成長やアイデンティティの模索を瑞々しく表現しています。登場人物たちは、自らのアイデンティティや社会との関わりを考えながら、ろう者社会の多様性もリアルに描かれています。
新しい才能たちの共演
監督を務めるのは香港の俊英・アダム・ウォン。彼は、ろう者のアイデンティティを確立するという社会テーマを、青春ドラマという形で昇華させました。主演には、ラジオDJとしても知られるジョン・シュッインがソフィー役を務め、彼女は主題歌「What If」を作詞し、演技でも第61回金馬奨の最優秀女優賞を受賞しました。また、ジーソン役には若手の演技派、ネオ・ヤウが選ばれ、1年間の特訓を経て手話を体得。アラン役のマルコ・ンは、実生活で口話と手話の両方を使う中等度難聴者としての実体験を活かしています。このように、多彩な印象を与える俳優陣が共演し、作品に深みを与えています。
香港映画界での成功
『私たちの話し方』は、2025年2月に公開されるや否や多くの話題を呼び、香港映画興行収入ランキングでNo.1に輝く快挙を達成しました。第43回香港電影金像奨では作品賞、監督賞、主演男優・女優賞を含む7部門にノミネートされた他、台湾の第61回金馬奨ではジョン・シュッインが最優秀女優賞を受賞しました。日本では、大阪アジアン映画祭や「手話のまち 東京国際ろう芸術祭2025」での上映もあり、観客から大きな支持を受けました。
革新的な音響デザイン
本作の特筆すべきポイントは、登場人物たちの「聞こえる/聞こえない」といった感覚を観客が疑似体験できる音響デザインの工夫です。人工内耳を通した音の歪みや欠落、環境音の断続などを巧みに再現し、登場人物の感情の揺れや孤独さも音を通じて体験できます。さらに、音のない心地よさも感じられ、手話の美しさや豊かな表現も映し出されています。
バリアフリー音声ガイドの提供
また、俳優の松岡依都美さんがナレーションを担当したバリアフリー音声ガイドも、UDCastアプリを通じて視聴可能です。これにより、多くの人々がこの作品のメッセージを理解し、享受できるよう配慮されています。
作品詳細
『私たちの話し方』は、DVDが2026年10月21日に発売されます。価格は4,400円(税込)で、映像特典にはメイキング映像やメッセージ動画が収録されています。映画の持つメッセージやテーマは、観る人々に感動を与え、彼らのアイデンティティ探求の旅を考えさせることでしょう。商品は、ミモザフィルムズが発売し、ハピネット・メディアマーケティングが販売しています。© 2024 One Cool Film Production Limited, Lee Hysan Foundation. All Rights Reserved.