新しい時代の置床システム「モクユカ」
ジャパン建材株式会社は、鳥取県のミヨシ産業、鳥取CLT、福井県のフクビ化学工業と共に、国産材100%を活用した新しい置床システム「モクユカ」の開発に取り組んでいます。この画期的な製品は、2025年4月の発売を目指しており、建築業界における環境意識の高まりを受けて注目を集めています。
「モクユカ」開発の背景
2050年を見据えたカーボンニュートラルの実現に向け、建物の木質化は重要な役割を果たします。近年、SDGsやESG投資の影響で公共建築物における木造化が進む中、コスト面や技術的な課題も浮き彫りになっています。そこで、4社は共同で開発タスクフォースを立ち上げ、国産材の利用を促進しながらもコストを抑えた木質置床システムの開発を目指しました。
開発のポイント
「モクユカ」の開発においては、以下の3つのポイントが設定されました:
1. 既製品や流通している材料の活用
2. 既存の技術や知識の応用
3. 従来のフリーアクセスフロアと同じ施工方法の採用
これにより、ユーザーが簡単に導入できる設計となっております。さらに、「サーキュラーエコノミー」の理念に基づき、使用後に別の木質製品に再利用される仕組みも取り入れています。これにより、資源の循環や長期的な炭素固定にも貢献します。
「モクユカ」の特徴
「モクユカ」は12mm厚の木材を直交して3層に貼り合わせることで、優れた寸法安定性を実現しています。これにより、木材特有の伸縮や狂いを改善し、安心して使用できる製品となっています。また、木材が持つ保温性や吸放湿性、抗菌効果、癒しの効果も期待できます。
さらに、木材利用量を㎡あたり0.036㎥に抑えることができ、ユーザーにとっても非常に利便性の高い製品です。「モクユカ」は、「化粧(A)」と「野物(B)」の2種類の材面グレードと2種類の塗装仕上げも用意されており、ユーザーのニーズに応える柔軟性を持っています。また、樹脂製の支柱が採用されており、軽量化されることで搬入や施工時の負担が軽減されます。
最後に
「モクユカ」の導入により、国産材利用の促進や環境への貢献が期待されます。企業の歩み寄りと循環型社会の実現を目指す姿勢は、今後の建築業界においても大きな影響を与えることでしょう。問い合わせは、ジャパン建材株式会社やミヨシ産業で承っております。新しい時代の置床システムが、皆さんの生活空間をより快適にすることを願っています。
お問い合わせ先
- - ジャパン建材株式会社 木構造建築室担当:吉川・内野
E-mail:
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TEL: 03-5534-3719
公式ウェブサイト
- - 株式会社ミヨシ産業 プレカット事業部担当:高野
E-mail:
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TEL: 0859-56-6868