Z世代の感情コントロールと発散に関する調査
株式会社SHIBUYA109エンタテイメントが運営する「SHIBUYA109 lab.」は、15~24歳の男女を対象にした調査を実施しました。この調査は、Z世代の感情コントロールや発散方法についての洞察を得ることを目的としています。587名の協力者から得たデータは、ウェブ調査とインタビューを通じて収集されました。
Z世代の感情コントロールの実態
SHIBUYA109 lab.の調査によると、Z世代の8割は「凪メンタル」を維持するために自らの感情をコントロールしたいという意欲を持っています。具体的には、感情が不意に揺れ動くことを避け、常に安定した自分を保ちたいという願望が強いことが分かります。このような精神状態を「凪メンタル」と呼び、感情の起伏を必要以上に作らず、穏やかな状態に保とうとする傾向が見られます。
インタビューでは、「落ち着いた自分を保ちたい」という言葉が多く聞かれ、感情を外に出すことへの抵抗感が浮き彫りになりました。WEB調査では、61.7%が「感情を不意に動かされたくない」と回答し、67.9%が「感情の起伏を他人に見られることに抵抗がある」と述べています。
ネガティブな感情を見せたくない理由
調査の結果、Z世代はネガティブな感情を表現する姿を見せたくないと感じていることが分かりました。特に「悲しみ」や「怒り」を他者に見せたくないとする割合はそれぞれ51.6%、39.2%に上ります。この背景には、他人に気を使わせたくないという思いがあり、自身の感情をコントロールする理由として「周囲とのトラブルを回避したい」という声も多くありました。
感情発散の方法
感情をコントロールしなければならない一方で、Z世代は感情を発散する手段を持っています。調査によると、感情発散方法は大きく4タイプに分類されます。
1.
内省型: 感情を整理し、じっくり向き合います。音楽を聴いたり、信頼できる人に話したりすることで自分の感情を処理します。
2.
逃避型: ゲームや映画を通じて現実から一時的に離れ、気持ちを楽にします。
3.
上書き型: ポジティブな体験によってネガティブな感情を上書きします。たとえば、美味しい食べ物を楽しんだり、面白い動画を見ることなどが挙げられます。
4.
放出型: ストレスを外に吐き出すために、カラオケやダンスを楽しみます。
感情に寄り添う空間の設計の重要性
SHIBUYA109 lab.の所長は、「Z世代の感情には寄り添うべきポイントがある」とコメントしています。特に、どの感情をどのように発散させる場を設計するかが重要です。この世代の若者たちが安心して感情を発散できる環境作りが求められています。感情の発散方法を理解し、それに応じた空間やサービスを提供することが、今後のマーケティング戦略において重要な視点となるでしょう。
この調査結果から、Z世代は「凪メンタル」を保ちつつも、自分の感情を適切に発散し、周囲と調和を保つために巧妙な方法を見出していることが明らかになりました。今後、この世代への理解とアプローチを深めることで、より良いコミュニケーションとサービスの提供につながることが期待されます。