シェアオフィスの新たな魅力:生産性とウェルビーイングの向上
三井不動産が展開するシェアオフィス「ワークスタイリング」と東京大学大学院の共同研究によって、シェアオフィスの利用がワーカーの生産性やウェルビーイング(幸福感)を向上させる実証データが得られました。約4000人のワーカーを対象にしたこの調査は、今後の働き方改革に重要な示唆を与えるものとなっています。
調査の背景
急速に進化するリモートワークの時代において、シェアオフィスやコワーキングスペースの利用が増加しています。しかし、このような環境が実際に生産性やワーカーの意識にどのような影響を与えるのかは、これまではあまり検証されていませんでした。そこで、三井不動産と東京大学は、その効果を定量的に分析するため調査に踏み切りました。
調査概要
1. シェアオフィス利用者へのアンケート調査
この調査では、2022年と2023年の2回にわたって、シェアオフィスの利用者に対するインターネットアンケートを実施しました。対象は首都圏に勤める22歳から59歳までの正社員で、4118名からの回答を得ました。調査は、オフィス型や自宅型、シェアオフィス型の働き方に分けて行われ、その結果、シェアオフィスを利用するハイブリッド型のワーカーは生産性や組織へのコミットメントの面で高い数値を示したことが分かりました。
2. 追跡調査の実施
次に、シェアオフィス未経験者に「ワークスタイリング」を3ヶ月間利用してもらい、事前・事後のアンケートを比較しました。この調査により、生産性の向上や、職務満足度の改善が確認されました。特に、チームワークや他者貢献、自己成長といった要素が有意に高まり、シェアオフィスが良好な職場環境を提供していることが確認されました。
シェアオフィスのメリット
シェアオフィスの利用によって得られる具体的なメリットは多岐にわたります。個々のワーカーが自由に働く場所を選べることで、「集中力」の向上が図られます。そしてそれが、チーム全体のパフォーマンス向上にも寄与しているのです。また、自己裁量が高まることで、ワーカーはより柔軟に仕事に取り組むことが可能になります。 これにより、企業に対するコミットメントも高まるという結果が出ています。
企業への提案
調査結果を基に、三井不動産は企業に対して、シェアオフィスの利用を積極的に促進する方針を打ち出しています。「ワークスタイリング」の理念は、すべてのワーカーが「幸せな働き方」を実現することです。シェアオフィスは単なる作業場所ではなく、個々のライフスタイルに応じた、より良い働く環境を提供する場なのです。
そのため、三井不動産は「COLORFUL WORK」というスローガンのもと、あらゆるライフスタイルに対応した働き方の実現を目指しています。
まとめ
本調査は、今後のワークスタイルの多様化を見据えた重要な研究成果であると言えます。生産性やウェルビーイング向上を通じて、より豊かな働き方を実現するために、シェアオフィスをぜひ積極的に活用していきましょう。これによって、企業とワーカーの双方にとって新たな発展の機会が広がることを信じています。
詳しい情報は、
ワークスタイリング公式サイトをご覧ください。