シングルファーザーの声
2026-05-14 16:05:19

フルタイムで働くシングルファーザーの厳しい現実と食の実態を考える

働いても追い詰められる暮らし


東京都大田区を拠点とする認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンが行った調査では、フルタイムで働くひとり親家庭が抱える深刻な現実が明らかにされました。物価の高騰が続く中、働き続けても経済的圧迫を感じている保護者たちが多いのです。特に、低所得のシングルファーザーが抱える課題は、数字では語れない深い苦悩が隠れています。

この調査によると、フードバンク「グッドごはん」を利用する家庭の約9割が、日常生活が「非常に苦しい」または「やや苦しい」と回答しました。特に保護者たちは、自身の食事の量を減らして、子どもに食事を分け与えるという選択を余儀なくされています。

誠さんの声


ひとり親として生活する誠さん(仮名)は、フルタイムで介護福祉士として働いています。彼の家族は、高校生の娘と70代の母親、重度の障がいのある妹の4人です。誠さんは、夜勤をこなす日々を送りながらも、経済的には常に厳しい状況にあります。

「物価が上がる中で給与は変わらない。給与を得るために頑張っているのに、やりくりがきつくなるばかりです。」


彼の手取りは月およそ19万円ですが、児童手当などの助成を受けても、家計は非常に厳しい状況です。誠さんは、元配偶者からの養育費がないため、家計の支えは彼一人に限られています。

自治体の支援


困難な生活の中、誠さんは自治体にも助けを求めました。しかし、現実は厳しく、役所の相談窓口からは、経済的支援も十分ではないとの回答を受けました。

「支出を抑えるために何を切り詰められるか考えている。しかし、どれも限界があり、結局は自分の食を削るしか選択肢がない。」


この現状は、多くのフードバンク利用者に共通する問題です。多くが食費を削らざるを得ない状況に置かれています。

食事を犠牲にする父親の姿


誠さんは普段、安価な食材を使って家族の食事を作ります。もやしやニラのスープ、キャベツを分け合う食事が日常で、これらの食事は栄養も偏りがちです。

「フードバンクを利用する前は、食卓に肉が並ぶことはほとんどなかった。しかし、今はお米が食べられるようになり、ほんの少し安心しています。」


フードバンクのサポートによって、少しでも改善されたとはいえ、根本的な解決には至っていないのが実情です。

社会が直面する課題


誠さんのケースからは、賃金の伸び悩みや物価高が重なり、どれだけ努力しても生活を立て直すのが難しいことが明らかです。シングルファーザーは、特に就労の選択肢が限られる中、さらに大きな圧力を感じています。

「この問題は自分だけのものではない。構造的な課題として、もっと多くの人に理解してほしい。」


誠さんのような父親たちが、自らの食事を後回しにし、子どもに十分な栄養を与えられない状況は、決して特異なケースではありません。これが、現在日本で抱える社会的課題であるべきです。

支援の未来


グッドネーバーズ・ジャパンは、低所得のひとり親家庭への食品支援を2017年から行っていますが、その必要性は年々増しています。支援を必要とする家庭が増える現状を踏まえ、今後の対策が求められています。

「われわれは、これが個人の問題ではなく、社会全体の課題であると捉えています。必要な支援が届くよう、活動を続けていきます。」

誠さんのように現状を打破しようとする声を大切にし、社会的な理解を深めることが、この問題を解決する第一歩となります。


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人グッドネーバーズ・ジャパン
住所
東京都大田区西蒲田7-60-1ソメノビル7階
電話番号
03-6423-1768

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