グリーンコープ、2027年のCO₂排出ゼロ達成に向けた取り組み
一般社団法人グリーンコープ共同体(本部:福岡市博多区)は、全体の約43万人の組合員を背景に、2027年までに事業活動に伴うCO₂排出を実質ゼロにする目標を掲げています。これに向けて、組合員が参加する形で環境アクションを推進中です。このアクションの核となるのは、リユース・リサイクルの促進と、国産品の優先利用です。
環境アクションの3つの柱
グリーンコープの活動は、以下の3つに大きく集約されます。
1.
リユース・リサイクル容器の活用: 返却や再資源化の仕組みを確立し、使用済み容器の再利用を促進。
2.
フードマイレージ運動: 国産品を優先的に使用することで、輸送に伴うCO₂の削減を図る。
3.
行動成果の数値化と資金拠出: 削減実績に応じた拠出金を積み立て、環境対策へと活用する仕組み。
これにより、組合員が日常的に環境問題に関われるような仕組みを構築し、彼らの参加意欲を高めています。
2025年7月の成果
2025年7月までに行われた活動は以下の通りです。
- - CO₂排出量削減: 約715トン(杉の木約51,000本が1年間に吸収する量と同等)。
- - 再使用・回収された容器・資材: 総量約1,384,000本・パック、約320トン。
- - 国産品利用によるCO₂削減: 約591トン。
- - 削減に応じた拠出額: 総額約3,800万円。
この成果は、グリーンコープが組合員たちと共に取り組んだ結果であり、地域と環境に貢献する姿勢が顕在化しています。
リユース・リサイクルの具体的な取り組み
グリーンコープでは、牛乳びんなど、再利用可能な容器の活用を推進しています。2025年7月の実績として、以下の再使用実績があります:
- - 牛乳びん: 447,837本
- - リユースびん: 204,314本
- - たまごモウルドパック: 732,003パック
さらに、食品トレーや仕分け袋、カタログの返却・再資源化の実績も測定されており、廃棄物削減に向けた取り組みが進められています。この時期には、約124トンのCO₂削減を達成しました。
フードマイレージ運動の進展
グリーンコープは、地元の国産品を優先的に扱うことで、温室効果ガスの排出を抑制しています。輸入食品と比較してフードマイレージが短いため、環境への負荷を軽減できるのです。2025年7月には、こうした方針によって約591トンのCO₂削減が実現されました。
拠出資金の活用
組合員の行動によって生じたCO₂削減量に応じて、毎月独自の資金を積み立てています。2025年7月には、総額約3,800万円が拠出され、これらの資金はマングローブの植林やEVトラックの導入、ドライアイス削減などの脱炭素社会づくりに役立てられています。
組織概要
一般社団法人グリーンコープ共同体は、2018年に設立され、九州を中心に各地の生協と連携し、地域に根ざした活動を続けています。安心・安全な食品を子どもたちに届けるため、様々なプロジェクトが現在も進行中です。