ゴードンストウン校日本校、和歌山市に開校予定
英国スコットランドの名門パブリック・スクールであるゴードンストウン校の姉妹校が、日本に初進出し、新たに「ゴードンストウン・スクール日本校(仮称)」として和歌山市内に設立されることが決まりました。これは、学校法人OCCとゴードンストウン・インターナショナル・ジャパンとの間での合意により実現したもので、開校は2027年9月を予定しています。
## 開校に向けた計画
新校舎は和歌山市梅原地区の約15ヘクタールの広さに整備され、南海電鉄和歌山大学前駅から徒歩圏内の便利な立地です。計画では、旧ノーリツ鋼機センタービルをリノベーションし、校舎やグラウンド、寮などの施設を整えることが予定されています。最終的には、約700人の生徒に対して200名の教職員が指導に当たる見込みです。
## ゴードンストウン校の魅力
ゴードンストウン校は1934年にスコットランド北部に設立され、全寮制の教育機関として、多くのアウトドアスポーツに力を入れています。特にセーリングは全生徒必修科目となっており、沿岸でのヨット体験や大型帆船による遠洋航海も行われています。新校舎が位置する和歌山市は、著名なマリンスポーツ拠点である和歌山マリーナシティがあり、恵まれた環境にあります。
## 開発地選定の理由
和歌山市の開発地は、標高約110メートルの高台にあり津波の危険が少なく、自然に恵まれた環境です。また、学校周辺は広大なグラウンドを確保でき、関西国際空港からのアクセスも良好です。教育を受ける子どもたちにとって、安全で快適な学びの場となるでしょう。
## 教育方針
ゴードンストウン校は、学業だけでなく全人教育を重視しています。卒業生の多くはオックスフォードやケンブリッジ、MITなど名門大学に進学していますが、進学者数を競うような文化はなく、個々の成長を促すことに力を入れています。日本校でも、イギリスの教育内容を基本にしながら、日本の教育の長所を取り入れる方針が打ち出されています。これにはGCSEやA-Level、国際バカロレアなどの資格取得が含まれています。
## 4者協定の締結
サンヨーホームズ㈱、学校法人OCC、南海電気鉄道㈱、和歌山市の4者は、この開発に関して緊密に連携して進めることに合意しました。サンヨーホームズが開発地の整備を担当し、南海電鉄と和歌山市がそれぞれの役割を果たします。協定は2023年8月6日に締結され、具体的な役割については今後決定される予定です。
## 学校法人OCCについて
学校法人OCCは、埼玉県入間市にある教育テック大学院大学をはじめ、大阪キリスト教短期大学や各種幼稚園などを運営している法人です。教育の質を高めることを目的に、2024年に「大阪キリスト教学院」に名称を変更しました。この新たな試みを通じて、日本における国際的な教育の場を提供していくことでしょう。
ゴードンストウン・スクール日本校の設立は、国内外の教育交流の新たな扉を開くものであり、今後の展開に期待が寄せられています。