小林製薬、日用品の抗菌技術で学会賞を受賞し新たな挑戦へ

小林製薬、日用品の抗菌技術で学会賞を受賞



2025年5月22日、大阪市に本社を抱える小林製薬株式会社が、日本防菌防黴学会にて「研究奨励賞」と「論文賞」を同時受賞するという快挙を達成しました。これは、日用品における殺菌・抗菌技術や防腐性評価技術に関する研究成果が評価された結果です。

受賞の背景と研究成果


小林製薬は、スキンケア、オーラルケア、家庭用品など多様な製品において、新たな価値を創出し、消費者のニーズに応え続けるための微生物制御技術に力を入れてきました。この度の研究奨励賞受賞は、次のような成果によるものです。

  • - 新たなメカニズムの発見:殺菌剤配合化粧水がアクネ菌に対して示す新たな作用メカニズムを解明。
  • - オーラルヘルスケアの推進:口腔内細菌のコントロールによるヘルスケアへの貢献。
  • - 抗菌性化合物の発見:日用品に応用可能な揮発性有機化合物の新たな抗菌・抗ウイルス性を発見。
  • - 不快臭の抑制技術:靴下などの日用品で発生する不快臭を抑える 技術の開発。
  • - AIを活用した技術:医薬品や化粧品の防腐性予測技術を開発。

こうした成果は、ニキビの元凶であるアクネ菌の殺菌効果をもたらし、オーラルケアの領域においても重要なサポートを提供します。また、今後は抗菌剤の開発や製品化までの期間短縮にも寄与することが期待されています。

未来への展望


小林製薬は、これらの研究成果を製品開発に活用することで、品質向上を目指し、より快適な製品を消費者に届けることを目指しています。また、研究の進展によって生活の質を高めることに貢献することを重視しています。これからも微生物制御の研究に力を入れ、消費者にとって価値のある製品を提供し続ける姿勢を貫きます。

参考情報


受賞した論文において、小林製薬は「Antibacterial toner exhibits bactericidal effect against Cutibacterium acnes via keratin and sebum plug penetration」というタイトルで研究を発表。これは、ニキビの原因となるアクネ菌に対する新たな殺菌評価法の構築に関するもので、2024年の学術誌に掲載される予定です。

日本防菌防黴学会は、衣食住に関連する微生物の制御を通じて、生活環境や生産環境の向上を目指す学会であり、今後も小林製薬の研究活動を支援することで、さらなる技術革新が期待されます。

この受賞は、小林製薬にとって新たな挑戦の始まりであり、今後どのような革新が生まれるのか、目が離せません。

会社情報

会社名
小林製薬株式会社
住所
大阪府大阪市中央区道修町4丁目4番10号 KDX 小林道修町ビル
電話番号
06-6231-1144

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。