トリドールHDの新たな挑戦
株式会社トリドールホールディングス(トリドールHD)は、現在の店長制度を革新した「ハピカンオフィサー制度」を12月から導入します。この制度の発表に先駆け、11月18日には本社で「ハピカンキャプテン認定式」が行われ、全国874店舗から初の「ハピカンキャプテン」が選ばれました。
ハピカンキャプテンとは?
「ハピカンキャプテン」は、トリドールの新制度におけるリーダーシップの象徴です。従来の店長が担っていた業務の一部がチームメンバーに移管され、店舗の各々が「心」を重視した働き方を実現します。この変更により、個々の内発的動機が引き出され、店舗ごとに独自のお客様への食体験が生まれます。
この「ハピカン繁盛サイクル」では、従業員の幸せ(ハピネス)、お客様の感動(カンドウ)、そしてその店舗の持続可能な繁盛が循環することを目指しています。
認定された初代ハピカンキャプテンの誕生
認定式では、トリドールHDの代表である粟田貴也社長が、選ばれた5名に認定証を授与しました。彼らはハピネススコア、感動スコア、売上実績に優れた成績を収め、自店舗における「ハピカン繁盛サイクル」についてのプレゼンにも合格した方々です。これらの初代ハピカンキャプテンは、最も初歩的なスタートレベルから活動を開始します。
ハピカンキャプテンの役割
ハピカンキャプテンは、成長の段階に応じて4つの階層にカテゴライズされています。最上位となる「グレートハピカンキャプテン」では、最高年収2,000万円を得ることが可能です。選ばれたキャプテンからは「仲間全員のモチベーションを高め、笑顔あふれる職場にしたい」との意気込みが語られ、店舗での良好な雰囲気作りへの期待が高まります。
心的資本経営の理念
今回の「ハピカンオフィサー制度」は、トリドールHDが掲げる「心的資本経営」を背景にしています。これは従業員の“心の幸せ”と “お客様の心の感動”という二つの視点を重要な資源として捉え、両者を共に満たすことで持続可能な成長を図る新しいビジネス思想です。
経営陣の期待
丸亀製麺の代表取締役社長である山口寛氏は、従業員および顧客の喜びを考えた店舗運営を約25年間にわたり実践してきたことを振り返り、今後は「ハピカン繁盛サイクル」に基づいて引き続き新たなフェーズを築くことを目指しています。
未来の育成計画
丸亀製麺は、2028年までに約300名のハピカンキャプテンを育成する計画を進めており、この制度はトリドールグループ内の他のブランドにも広まる予定です。
この「ハピカンキャプテン制度」の成功によって、トリドールHDにおける店舗運営がより一層活性化されていくことが期待されます。そして、この新制度が日本国内に留まらず、世界に食の感動体験を提供する原動力となるでしょう。