不登校34万人時代を迎えた今、新たな居場所が必要
「かなめのもりのがっこう」の不登校相談会
不登校の問題が深刻化する中、品川区の武蔵小山に位置するフリースクール「かなめのもりのがっこう」が、2025年10月25日と29日に初めての不登校相談会を開催します。この相談会は事前予約が必要で、参加は無料です。全国での不登校の小中学生は過去最多となる約34万人に達しており、多くの家庭が不安を抱えています。
誰にでも起こり得る不登校の現実
文部科学省の調査によると、5年前の2倍に増加している不登校の子どもたち。その中には「学校に行けなくなることは悪いこと」と感じている子や、そのことが親の責任だと考える家庭も少なくありません。「フリースクール かなめのもりのがっこう」の代表、井上創は、「ここでは、子どもたちが自分のペースで安心して過ごせることが重要です」と述べています。
開校の背景と理念
「かなめのもりのがっこう」は2024年に開校し、地域社会にとっての意義ある居場所を作ることを目指しています。井上が運営するこのフリースクールは、緑に囲まれたスペースで、子どもたちが楽しみながら学べる環境を提供しています。また、開室時間は平日10時から14時50分まで自由に過ごすことができ、ゲームや読書、創作などに取り組むことができます。
保護者の期待と心の声
相談を受ける保護者からは、「子どもを受け止めてくれる存在がいることに驚きました」との声が寄せられています。「こうあるべき」という考えに縛られず、子どもをそのまま受け入れてくれる姿勢が支持されています。
フリースクールの魅力とは
フリースクール「かなめのもりのがっこう」では、広々とした空間や屋上の緑があり、都会にいながらでも森のような雰囲気を楽しむことができます。また、地域の商店街の近くという安全で便利な立地も魅力です。さらに、人生経験豊富な大人が常に見守る環境があり、井上自身が元中学校教諭であるため学校との連携もスムーズです。
不登校を乗り越えた体験
井上の中学校教諭時代に出会った不登校の生徒が彼に教えてくれたことがあります。その生徒は「宝地図」と呼ばれる方法で夢を描くことに挑戦し、見事に夢を叶えました。この経験から、井上は「不登校は未来を閉ざすものではなく、自己成長の大切な時間です」と気づきました。
心に寄り添う場を提供
多くの保護者が相談に訪れる理由は「不安」です。その不安に寄り添いたいと井上は語ります。「行きたくない」と感じた時には、まず子どもを聴いてあげることが大切です。「ここでは保護者も安心して聴いてもらうことで、自身の不安を和らげられる体験ができるでしょう」と井上は続けます。
経済的な負担を軽減
フリースクールの利用費用は月額29,700円ですが、東京都からの助成金で実質9,700円にとどめることができます。さらに品川区立の小中学校に在籍している場合、区の助成が受けられ、場合によっては自己負担がゼロになることもあります。利用しやすさが、安心材料の一つとなっています。
不登校相談会の詳細
- - 日時: 2025年10月25日(土) 13:00〜14:00(定員20名)/ 2025年10月29日(水) 10:00〜11:00(定員5名)
- - 内容: 全体での質問受付と回答、希望者には個別相談も実施
- - 場所: フリースクールかなめのもりのがっこう
代表からのメッセージ
井上は最後に、「不登校は特別なことではありません。まずは話をしに来てください。相談会では、心を豊かにする方法を一緒に考えていきましょう」と呼び掛けています。相談会は、子どもたちが未来をどのように描いているのかを知り、不登校についての理解を深める貴重な機会です。
施設概要
- - 名称: フリースクール かなめのもりのがっこう
- - 所在地: 東京都品川区荏原3-5-4 かなめのもりビル2階
- - 対象年齢: 10歳(小4)〜18歳
- - 運営会社: 株式会社長谷川ビルディング(代表取締役:井上 創)
- - 公式サイト: かなめのもりのがっこう公式サイト