台湾・暁劇場、20周年を迎え三島由紀夫の『憂國』上演決定
台湾の暁劇場が、旗揚げ20周年を迎える2026年2月12日から14日にかけて、下北沢の「劇」小劇場で舞台『憂國』を上演します。この演目は、三島由紀夫の原作をベースにしたもので、下北沢演劇祭の参加作品として位置付けられています。
暁劇場は、これまで日本国内で様々なジャンルの作品を制作してきました。例えば、2013年には東京芸術劇場の芸術祭に招待され、怪談『真夏の奇譚集』を上演。今年、2026年の公演は、20年間の活動の集大成とも言える特別なものです。過去の歩みを振り返りながら、新たな視座を集め、観客との深い対話を目指しています。
舞台『憂國』とは
三島由紀夫の『憂國』は、戦時中の日本を背景とした作品で、新婚の中尉が叛乱軍の仲間を討たなければならないという葛藤を描いています。主人公は最終的に自宅で切腹し、妻もその後を追うという切ない結末が特徴です。作品自体は、三島の独特な美学とともに、究極の悦びと死を描き出しています。
演出を担当するジョン・ボーユエンは、観客に新たな視点を提供することを目指しており、2018年に初演した際には高い評価を得ています。再演では、舞台に台湾語や台湾手話を取り入れ、言語の多様性を探求。また、彼は『憂國』が描く「性愛」と「死」のテーマについて、現代においても重要な意味を持つことを述べています。
現代に問う『憂國』の意義
近年、世界は民主主義や人権、パンデミックや戦争といった多くの社会的課題に直面しています。こうした背景の中で、暁劇場は新たな挑戦を受け入れています。ジョン・ボーユエンは、現代の観客に対して、三島からのメッセージや教訓を問いかけることを期待しています。
「現代において、信念を持って大切なものを追求する姿勢はどうあるべきか」と問いかけ、観客に思考を促す場となることを目指しています。2026年のステージを通じて、観客は自らの信念と未来に向き合い、時代を超えた対話を体験できることでしょう。
チケット情報と公演スケジュール
公演は、2月12日(木)、2月13日(金)、および2月14日(土)の合計3日間の間で行われます。チケットは、一般価格が5,000円、世田谷区民割引が4,500円と設定されています。チケット購入は、カンフェティを通じて行えます。
- 日程:2026年2月12日(木)〜2月14日(土)
- 会場:下北沢「劇」小劇場
- 出演者:鄭詠元、陳家誼、陳渝喬、李至元ほか
- 料金:一般 5,000円、区民割引 4,500円
最後に
観客がこの貴重な機会を通じて、台湾からの視角での創作と、現代社会への深い思考を深める一助になることを願っています。久しぶりの舞台『憂國』が、さらに多くの人の心に響くことを期待します。