横浜市に登場する新たな飲み方の挑戦
2023年10月、NOMU ENTERPRISE合同会社が横浜市との協力で日本初のリユースカップ式ドリンクマシンの実証実験を開始しました。
この実証実験は、横浜市が推進する公民連携事業「共創フロント」の一環として行われ、使い捨てプラスチック容器の削減を目指しています。NOMUの提供するリユースカップを用いたドリンク販売のニーズや運用上の課題を検証するこの取り組みは、環境問題に直面している現在、重要なステップとして注目されています。
リユースカップ式ドリンクマシンとは?
NOMUのリユースカップ式ドリンクマシンは、バイオマス素材から作られた外ケースとステンレス製の内カップで構成されています。この新しいシステムでは、外側のケースは購入者が保持し、使用済みの内側カップを回収・洗浄後に再利用されます。これにより、PETボトルの使用量を減少させ、その結果としてプラスチックごみが環境に及ぼす影響を軽減することが期待されています。
実証実験の詳細
実施期間
2025年9月29日から12か月間にわたり実施されます。
設置場所
横浜市市庁舎25階で、150種類以上のドリンクメニューが提供され、多彩なカスタマイズオプションも用意されています。
利用方法
ユーザーは専用アプリをダウンロードし、デジタルウォレットで事前にチャージを行います。外側のボトルケースは3,000円以上のチャージで初回提供され、自分のカスタマイズしたドリンクを受け取った後、使用済みのカップは回収ボックスへ返却する流れになります。ドリンクの価格は150円から390円と、季節により変動する可能性があります。
多彩なドリンクメニューとカスタマイズ
提供されるドリンクには、フルーツドリンクやフレーバーティー、オリジナルドリンクがあり、各自の好みに応じたカスタマイズが可能です。特にアプリ内にはAIバーテンダー「NOMUちゃん」が搭載されており、ユーザーの気分や嗜好に合わせておすすめのドリンクを提案してくれます。
環境問題に向けた挑戦
日本は世界的にプラスチックごみの排出量が多い国の一つです。そのため、NOMUはドリンク自動販売機を通じ、リユースカップの使用促進を図り、環境への負荷を軽減するための新しいアプローチに取り組んでいます。加えて、PETボトルの使用はマイクロプラスチック問題にもつながるため、健康への配慮も重要視しています。
NOMUは、2050年の脱炭素社会の実現に向けて、横浜市とともに環境施策の推進に取り組むことで、プラスチックごみの削減を進め、さらなる水分補給の可能性を探る姿勢を示しています。
会社概要
NOMU ENTERPRISE合同会社は、2023年10月に設立され、主に自動販売機やウェルネス製品の開発と販売に取り組んでいます。今後の展開に期待が寄せられています。
詳細は公式ウェブサイトをご覧ください:
NOMU公式サイト