日本の匠の技が光る！CRAHUG座談会イベントが開催されました

日本の匠の技と未来を語り合う！CRAHUG座談会イベントレポート

11月9日、日本のモノづくりを支援するDtoCプロジェクト『CRAHUG』が、東京・南青山にある「SUPER ZERO Lab」にて、消費者参加型の座談会イベントを開催しました。テーマは「触れて、巻いて、知る、ストールのこと」。

今回のイベントは、『CRAHUG』が展開する第三弾の座談会で、日本の伝統的な織物技術を活かしたストールブランド『nitorito』と『POLS』、そして国際ファッション専門職大学の学生10名が参加。作り手と未来を担う学生たちが、日本のモノづくりの未来について語り合う貴重な機会となりました。

伝統と革新が織りなす、ストールの世界

イベントでは、『nitorito』と『POLS』の担当者、『CRAHUG』のクリエイティブディレクターであるテキスタイルデザイナー梶原加奈子氏が登壇。

まず、『nitorito』は山形県米沢市のブランドで、米沢の豊かな自然と文化を織り込んだストールを制作。素材の選定からデザイン、生産まで、すべて米沢で行われています。その土地の温もりと職人技が感じられる、こだわりの商品が紹介されました。

一方、『POLS』は、播州織で知られる兵庫県西脇市の老舗メーカーである株式会社丸萬とのコラボレーションブランド。ジャカード織りの技術を駆使した、インテリアやファッションアイテムを展開。軽やかで鮮やかな色彩のストールは、その技術の高さを物語っていました。

登壇者は、工場の様子を映した動画などを交えながら、それぞれのブランドのこだわりや、商品に込めた想いを熱心に語っていました。

学生たちの視点が未来を切り開く

イベント後半は、実際に商品を手に取りながら、学生たちとの活発な意見交換が行われました。学生たちは、商品への感想や、海外展開の可能性、若年層への訴求方法など、様々な視点からの意見を積極的に発信。作り手側も、学生たちの新鮮なアイデアに刺激を受けていました。

『nitorito』の斎藤さんは、「普段は他の産地のことを知る機会が少ないので、とても勉強になった」と感想を述べ、「学生さんのエネルギーに刺激を受け、今後も様々なことにチャレンジしたい」と意欲を語っていました。

『POLS』の大岡さんは、「学生さんとの交流を通して、新たな販路や発信方法が見えてきた」と語り、今回のイベントが播州織の発展に繋がる一歩になることを期待していました。

国際ファッション専門職大学の平井教授は、「学生たちが現場のリアルな経験を学び、ディスカッションを通して思考を深められる、理想的な課外授業だった」と高く評価。学生たちのアイデアを、今後の産地の取り組みへと繋げていくことを期待していました。

学生の塚越さんは、「授業では学ぶことのできない、産地のリアルな状況を知ることができた」と話し、海外ユーザーへのアプローチ方法について課題を感じつつも、可能性を感じた様子でした。また、進さんは、「日本の文化を海外に発信していく重要性」を改めて認識し、若者ならではの感性で、日本の魅力を世界に伝えていきたいと意気込んでいました。

日本のモノづくりを支えるCRAHUG

『CRAHUG』は、日本の工場・生産者を支援するDtoCプロジェクトとして2021年8月にスタート。オンワード・クローゼットでの販売支援や、オリジナルブランド開発支援など、2つの協業プランで日本のモノづくりを支えています。2022年4月からは台湾への越境販売も開始し、グローバル展開も進めています。

今回のイベントは、『CRAHUG』の理念である「作り手と消費者をつなぐ」ことを体現した、素晴らしい取り組みでした。日本の伝統技術と、若い世代の感性が融合することで、日本のモノづくりは、これからも世界へと羽ばたいていくことでしょう。

イベント概要

イベント名: CRAHUGセッション～触れて、巻いて、知る、ストールのこと～
開催日時: 2024年11月9日(土)
開催場所: SUPER ZERO Lab (東京都港区南青山)
参加ブランド: nitorito、POLS
* 参加者: nitorito、POLS担当者、国際ファッション専門職大学学生10名