Green Carbon社、ラオスで脱炭素化ソリューション事業を展開
Green Carbon株式会社は、2024年10月29日から31日にかけてラオスのビエンチャンで開催されたJETRO(日本貿易振興機構)主催の「ラオス脱炭素ソリューション・ビジネス・ミッション」に参加しました。同社は、日本大使館主催のネットワーク会合において事業説明を行い、ラオスにおける自然由来のカーボンクレジット創出の可能性をアピールしました。
ラオスの脱炭素化に向けた取り組み
ラオス政府は、2030年までに温室効果ガス排出量を60%削減、2050年にはネットゼロ排出を目標としています。この目標達成に向け、発電や森林分野を中心にカーボンクレジットを活用した様々な取り組みが進められています。REDD+(森林減少・劣化からの排出削減)戦略の策定や、カーボンクレジット管理に関する法整備も積極的に進められています。
Green Carbon社のラオスでの活動
Green Carbon社は、東南アジアを中心に自然由来のカーボンクレジット創出事業を展開しており、森林保全、水田、マングローブ植林、牛のゲップ削減、バイオ炭プロジェクトなど、幅広い事業を展開しています。今回のビジネスミッションでは、同社の東南アジアにおける実績が評価され、ピッチ登壇の機会を得ました。
特に、ラオスの水田における間断灌漑(AWD)プロジェクトの可能性について紹介し、農林省や天然資源環境省、現地企業と活発な議論を交わしました。AWDは、従来の灌漑方法に比べ水資源の使用量を削減できることから、持続可能な農業に貢献する技術として注目されています。
今後の展開
Green Carbon社は、今回のビジネスミッションでの成果を踏まえ、ラオス国内の大学や企業と連携し、具体的なプロジェクト展開を進めていく予定です。水田だけでなく、ラオスの自然環境を活かした多様なカーボンクレジット創出事業を通じて、ラオスの脱炭素化に貢献していく考えです。
Green Carbon株式会社について
Green Carbon株式会社は、2019年12月に設立された企業で、カーボンクレジット創出・販売、農業関連事業、環境関連事業などを展開しています。国内外で自然由来のカーボンクレジット創出に積極的に取り組んでおり、2023年度には日本初・最大級の水田J-クレジット認証を取得するなど、実績を上げています。
同社は、クレジット登録・申請・販売までをワンストップでサポートするサービス「Agreen(アグリーン)」も提供しており、顧客の負担軽減に貢献しています。事業展開地域は、日本、東南アジアに加え、オーストラリアや南米にも拡大しています。
まとめ
Green Carbon社のラオス進出は、ラオスの脱炭素化に向けた取り組みを加速させる上で重要な一歩となるでしょう。同社の技術力と経験、そしてラオス政府の積極的な政策とが相乗効果を生み出し、持続可能な社会の実現に貢献することが期待されます。今後の展開に注目が集まります。