万博で蘇るアート
2025-06-19 18:17:48

オーストリア・シュタイヤマルク州のアートプロジェクトが万博で発表

オーストリア・シュタイヤマルク州のアートプロジェクト『Paravent History(s)』



2025年6月、シュタイヤマルク州は大阪・関西万博において、注目のアートプロジェクト『Paravent History(s)』を紹介しました。本プロジェクトは、シュタイヤマルク州で発見された「豊臣期大阪図屏風」へのオマージュとして、現代アートの観点から新たな解釈を提案します。このプロジェクトを通じて、シュタイヤマルク州は歴史と現代、文化の橋渡しを目指しています。

プロジェクトの背景と目的


シュタイヤマルク州の州都グラーツに所蔵されるこの屏風は、1600年代前半に描かれたもので、長い間表舞台に出ることがなかった「失われたお宝」として注目されました。この作品は2001年から2004年にかけて行われた修復作業を経て、再び光を浴びることになります。修復作業によって、貴重な歴史的資料としての価値が再確認され、2009年には大阪城との友好提携が結ばれました。

アートの再解釈


本プロジェクトでは、二組のシュタイヤマルク州出身のアーティストが、屏風をテーマにした作品を発表します。ひとつはトム・ローナーによる『The Styrian Paravent』。彼はこの作品で、シュタイヤマルクの豊かな自然や建物を鮮やかに描きつつ、大阪とシュタイヤマルクをつなぐビジュアルな架け橋を作り出しました。

もうひとつは、スタジオ・アシンクロームによる『PIXEL PARAVENT – Time Travels in Clouds』です。この作品では、伝統的な屏風に描かれたモチーフを現代のピクセルアートで表現し、観客とのインタラクションが可能なマルチスクリーン・デジタルインスタレーションとして楽しめます。ここでは、屏風絵に隠されたコードを新たな形で表現し、まるでゲームのようでもあります。日本国内での一般公開は、2025年6月25日から7月27日まで、東京都港区のオーストリア文化フォーラム東京で行われる予定です。

大阪万博における新たな文化の融合


シュタイヤマルク州のアートプロジェクトは、単に文化を披露するだけでなく、歴史的な観点からも意義深いものです。地域が持つ文化的市民性の向上や国際的な対話の促進を狙いとしているのです。この試みは、オーストリアと日本、シュタイヤマルク州と大阪の文化をあらゆる側面で結びつけ、さらなる理解を深めるための重要な機会となるでしょう。

経済的な側面も


このプロジェクトには、シュタイヤマルク州経済担当州参事のヴィリバルト・エーレンヘーファー氏をはじめとする高官が参画し、さらに芸術・経済などの分野の専門家と連携して進められます。文化、技術、産業の連携を強化し、高いイノベーション力を有するシュタイヤマルク州が日本市場でのパートナーシップを築くことも期待されています。

シュタイヤマルク州は、単なる観光地でなく、ビジネスの中心地としても注目を集めており、持続可能な開発や革新に重きを置いた地域です。また、グラーツの旧市街は世界文化遺産にも登録されているなど、観光面でも魅力を放っています。

まとめ


2025年の大阪・関西万博における『Paravent History(s)』プロジェクトは、文化、歴史、アート、経済の新たな融合する場でもあり、シュタイヤマルク州が持つ独自の魅力を再確認させてくれる機会です。このプロジェクトを通じて、双方の文化に新しい息吹がもたらされることが期待されています。


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会社情報

会社名
オーストリア大使館観光部
住所
東京都港区元麻布3-12-3大江ビル2階
電話番号

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