富士フイルムとドローンの遠隔撮影技術検証の開始
富士フイルム株式会社(東京都港区)は、新しい撮影技術の可能性を探るべく、同社のミラーレスデジタルカメラ「GFX100シリーズ」と株式会社石川エナジーリサーチ(群馬県太田市)の長時間飛行可能な新型ハイブリッドドローンを組み合わせた遠隔撮影の技術検証を開始しました。このプロジェクトは、両社が協力し、上空から広い範囲を高解像度で撮影することを目指しています。
技術背景と目的
今回の検証では、石川エナジーリサーチが約90分間の長時間飛行が可能なドローンに「GFX100シリーズ」を搭載し、遠隔制御を行うためのソフトウェアを開発します。富士フイルムは、ドローンに搭載されたカメラを遠隔操作するための技術支援を提供し、撮影中の変化する天候に即座に対応できるようにします。このようにして、広大な範囲を超高解像で撮影する技術の確立を目指します。
この技術は、大型設備の点検や農園、森林の管理、災害時の状況確認など、様々なシーンでの活用が期待されており、実際の現場での効果が注目されています。
「GFX100シリーズ」の特長
「GFX100シリーズ」は、1億200万画素のラージフォーマットセンサーを搭載しており、専用の交換レンズを使用することで超高解像度の画像を撮影できます。そして、2600万画素のAPS-Cサイズセンサーを持つカメラと比較すると、約4倍の面積を捉えることができるため、その性能は際立っています。
また、最新機種「FUJIFILM GFX100S II」は、軽量で取り扱いやすく、民生用カメラとしてドローンに搭載するのにも適しています。これにより、同等センサーサイズの専用ドローンカメラに比べて、コストパフォーマンスも優れています。
今後の展望
富士フイルムは、今後も「GFX100シリーズ」の特長を最大限に活かしたソリューションを展開していく方針です。この取り組みを通じて、さまざまな分野での撮影技術の革新が期待されています。
今回の技術検証は、10月16日から19日まで東京ビッグサイトで開催される「2024国際航空宇宙展」の石川エナジーリサーチのブースにも展示され、多くの来場者にこの最新の取り組みを紹介する予定です。
展示概要
- - 開催日:2024年10月16日〜18日(トレードデー)、10月19日(土)(トレード・パブリックデー)
- - 会場:東京ビッグサイト西展示室全館
- - ブース番号:W3-002
この技術検証に関する詳しい情報は、富士フイルムイメージングシステムズにお問合せください。
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