NEO KIMONOの魅力
2018-05-18 09:00:15

イタリアと日本の融合、NEO KIMONOブランド「VEDUTA」の魅力とは

メンズ着物ブランド「VEDUTA」の誕生とその背景



2018年5月18日、名古屋に新たに登場したメンズ着物・浴衣ブランド「VEDUTA(ベデュータ)」。開発者はデザイナーの渡邉仁氏で、ブランド名はイタリア語で「景色」という意味を持っています。彼は「世界中の人々が当たり前に日本の着物を着る景色を作りたい」という強い思いを抱き、このブランドを立ち上げました。

日本の着物産業が抱える問題



過去数十年にわたり、日本の着物業界は厳しい環境に直面しています。1970年代後半以降、西洋のライフスタイルが一般家庭に浸透し始めると、着物市場は急速に縮小しました。その結果、1980年には1兆8,000億円だった市場規模が、2017年にはわずか2,880億円にまで減少しました。これに伴い、多くの製造元や小売業者が倒産や廃業に追い込まれています。

特に問題視されるのは、着物業界が高単価商品に偏り、カジュアルな着物を提供しなくなったことです。フォーマルな晴れ着ばかりが増え、一般消費者にとっての着物は「高い」「ダサい」「面倒」「着方が分からない」といったマイナス印象を持たれるようになりました。これらの常識を打破するべく、VEDUTAはNEO KIMONOという新しいスタイルを提案しています。

VEDUTAの特徴と魅力



1. リーズナブルな価格設定


VEDUTAの着物はセットで63,000円(税別)から購入可能で、従来は必要とされた追加的なアイテムが不要というのが特徴です。普段着としてカジュアルに取り入れやすく、スニーカーや革靴に合わせても違和感のないデザインです。

2. 斬新なデザイン


デザイナー渡邉仁氏が世界のコレクションからインスパイアを受けたというデザインは、これまでの着物にはなかった新しいセンスを感じさせます。帯を巻けばフォーマルに、羽織としてカジュアルに着用することができ、コーディネートの幅が広がります。

3. 着やすさ


VEDUTAの着物は、簡単に着用でき、着崩れしにくい工夫が施されています。特に、内紐やボタンが隠されているため、動き回っても安心です。また、帯の結び方を知らなくても使いやすい縄帯タイプを採用しています。これにより、初心者でも気軽に着物を楽しむことができます。

設立の背景とシニア雇用の創出



「VEDUTA」が誕生した背景には、渡邉仁氏の洋服への関心と、日本文化への再発見がありました。ミラノでの経験を経て、彼は和服の復権に情熱を持つようになりました。その結果、有能なシニア世代の職人と共に、日本の伝統文化を大切にしながら現代的な着物を提供するに至りました。着物の製造は、高齢者が活躍できる場を作るという意味でも重要な意義を持っています。

商品展開と今後のビジョン



現在、VEDUTAでは16種類の着物と浴衣を取り揃え、今後も新作を季節ごとに発表予定です。着物に対する偏見を取り除き、より多くの人々に親しまれることを目指しています。

また、異業種とのコラボレーションも企画中で、アーティストや飲食店と連携し、着物文化を世界中に広めていく計画です。特に、名古屋でのイベントで世界的アーティストがVEDUTAの着物を採用するなど、その影響力は急速に拡大しています。

結論



着物の常識を覆す「NEO KIMONO」ブランド、VEDUTAは、今後の着物業界に新たな風を吹き込む存在となるでしょう。その魅力は、手頃な価格からスムーズな着用、そして何よりも「普段使いできる着物」という新しい価値を提案していることにあります。まさに、国境を越えて多くの人々に着物を届けるための一歩を踏み出した画期的なブランドです。

会社情報

会社名
株式会社KAZAANA
住所
東京都千代田区大手町2-6-1朝日生命大手町ビル3F
電話番号
03-6260-8486

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