新アートで避難誘導
2022-12-15 11:00:01

渋谷の新たな一時避難場所誘導アート「シブヤ・アロープロジェクト」

渋谷区で新たな取り組み「シブヤ・アロープロジェクト」が注目を集めています。これは、青山学院大学や代々木公園といった一時避難場所を外国人を含む来街者に認知させるためのアートプロジェクトです。このプロジェクトでは、視覚的に分かりやすい矢印サインを設置し、誰もが一目で理解できる形で避難場所への誘導を行います。

今回のプロジェクトでは、特に渋谷という非常に多くの人々が行き交う場所での重要性が強調されています。多様な文化背景を持つ人々が集まる渋谷では、言葉の壁を越え、視覚的なサインを用いることで、より多くの人々に一時避難場所を認識してもらうことが求められています。新たに加わったアートは代々木公園の方向を指し示しており、訪れる人々が安心して避難場所に向かう手助けとなることでしょう。

このアート作品の制作を手掛けたのは、ブラジル・サンパウロ出身のビジュアルアーティストであるHanna Lucatelli氏です。彼女は、女性の多面性をテーマにした作品を通じて、地域の人々にアートの力を感じてもらおうとしています。自身の感性を生かし、色とりどりの女性たちを描いたこの作品は、見る者に多くのメッセージを伝えます。Hanna氏は、「自分が描く女性たちの姿は、さまざまな社会的役割を持っていることを示しており、それぞれの特性を引き出すことを目的としている」と語り、その意図がこのプロジェクトと一致していることを強調しました。

さらに、渋谷駅周辺の美化活動を推進する一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメントは、街の治安向上を目指して、アートによる美装化を進めています。最近では、支柱や橋脚に落書きが増え、治安が悪化しているとのこと。アートを通じて美しい街づくりを進め、渋谷のイメージ向上に貢献したいとの思いで活動を展開しているのです。

背景としては、渋谷区は2020年以降、多くの外国人観光客や在勤者が訪れることを予測し、帰宅困難者対策に力を入れています。駅周辺では、災害時に安全な一時避難場所を提供するため、様々な施策が進められています。この取り組みの一環として「シブヤ・アロープロジェクト」が位置づけられ、より多くの人が一時避難場所を知る契機となることが期待されています。

アートが掲出される場所は、渋谷マークシティ内の神宮上空通路橋脚柱で、ここからは代々木公園の方向を正確に指し示しています。このプロジェクトは、アートを通じて渋谷をより安全にし、多くの人々に安心感を提供することを目指しています。アートと地域の結びつきを感じるこのプロジェクトが、今後も多くの人々に愛され続けることを期待しています。

会社情報

会社名
一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメント
住所
東京都渋谷区道玄坂1丁目3-8丸共ビル4階
電話番号
03-3461-3821

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