岡山大学が誇るOU-SPRINGプログラムの非研究型海外研修を体験

岡山大学が進める次世代研究者育成プログラム

国立大学法人岡山大学は、国際的な視野を持つ人材育成に力を入れています。その一環として、2025年2月13日から20日の間に実施された「OU-SPRING（岡山大学次世代研究者挑戦的研究プログラム）」による非研究型海外研修が行われました。今回の研修には、博士後期課程の学生2名が参加し、タイにおける多様な文化や社会、経済について体験的に学ぶ貴重な機会となりました。

研修の概要

研修期間中、参加学生はタイの現地大学を訪れ、チュラロンコン大学やカセサート大学、さらには超異分野学会での交流活動を行いました。また、国連の関連機関であるUNESCOやESCAP、さらにはJETROなども訪問し、国際機関の取り組みについて直接学ぶことができました。これらの活動を通じて、学生たちはただの観光ではなく、より深い理解を持って社会の仕組みを学ぶことができました。

多様な価値観との出会い

研修では、多文化共生社会の概念を体験し、日本やアジアからの視点で見る社会問題について考える機会が設けられました。意見交換や質疑応答の時間を通じて、異なる価値観を持つ学生や社会人との交流が行われ、キャリア形成についての深い考察へと繋がりました。参加した大学院生の馬艶艶さんは「実際の取り組みを間近で聞くことができ、自信を持って挑戦していこうという気持ちが強くなりました」と感想を述べています。

OU-SPRINGプログラムへの期待

岡山大学では、これまでも国の各種施策に基づいた研究者育成プログラムを導入してきました。特に、文部科学省の採択を受けたOU-SPRINGプログラムは、学術研究の枠を超えて学生に多様な体験を提供することを目的としています。知識や技術の専門性に加えて、リーダーシップやコミュニケーションスキルを磨き、社会変革をリードできる人材を育成することを掲げています。

今後も、ジョブ型研究インターンシップや海外留学を通じて、学生たちが多文化理解を深め、プロジェクトマネジメントスキルを習得できるようなプログラムの整備を進める方針です。他の大学に先駆けた取り組みを行う岡山大学に、引き続き期待が寄せられています。