データ解析の新たなパートナーシップが始まる
株式会社プリンシプルと米国のデータ分析ツール会社Heapとの業務提携が発表されました。この提携が企業のデータ解析やマーケティング領域に大きなインパクトをもたらすことが期待されています。
プリンシプルのデータ解析技術
プリンシプルは、Googleアナリティクスを活用し、オンラインとオフラインの購買活動データを収集、可視化することに強みを持っています。このデータをビジネスインテリジェンスツールであるTableauを使用して視覚的に表示し、企業のマーケティング戦略の改善や経営判断に寄与するサービスを提供しています。
Heapの役割と強み
Heapは、スタンフォード大学出身のMatin Movassate氏が2013年に設立した企業で、現在では6000社以上が同社のデータ分析ツールを利用しています。Heapのソリューションは、プロダクトに関連するすべてのユーザー行動データを自動で収集できるため、プロダクトマネージャーはデータに基づいた判断を行いやすくなっています。これにより、よりユーザーに寄り添ったデジタル体験の提供が可能になるのです。
提携の意図と期待される効果
今回の提携により、プリンシプルは日本国内で初めてHeapのソリューションパートナーとして、国内企業に向けた導入支援を行います。さらに、日本語サポートを提供する唯一のパートナーとして、Heapによるデータレポーティングや可視化サービスを通じて、多くの企業に新しい価値を提供していきます。
データ分析の現状
従来のWebサイト解析においては、LPOやEFOといった定型分析が存在しましたが、製品は千差万別であり、標準的な分析手法が確立されていません。そのため、プロダクトユーザーの具体的な行動を把握し、どのアクションを測定すべきかを事前に設定することは難しいのです。この課題に対して、Heapのプロダクト分析機能が助けとなります。
ユーザー行動の徹底分析
Heapは、仮説に基づいてデータを分析することを可能にします。たとえば、「インストール後何日以内に特定の機能を利用したユーザーの解約率が低いか」などの仮説の検証が事後的に行えるようになるのです。このアプローチにより、マーケティングやプロダクトの改善が迅速に進められ、企業の競争力が向上することでしょう。
プリンシプルの会社概要
- - 会社名: 株式会社プリンシプル
- - 所在地: 東京都千代田区神田駿河台4-2-5 トライエッジ御茶ノ水10階
- - 代表者: 楠山健一郎
- - 設立年: 2011年
- - URL: principle-c.com
- - 事業内容: データ解析を基盤としたWebマーケティングコンサルティング
Heapの会社概要
- - 会社名: Heap Inc.
- - 所在地: 225 Bush St 2nd Floor, San Francisco, CA, USA
- - 代表者: Matin Movassate
- - 設立年: 2013年
- - URL: heap.io
- - 事業内容: アナリティクスオートメーションソフトウェアの開発
終わりに
データの解析とその可視化は、企業のマーケティング活動において極めて重要な要素です。プリンシプルとHeapの提携によって、より多くの日本企業がデータドリブンな経営を実現し、競争優位性を築くことが期待されます。今後の展開に目が離せません。