2025年9月20日から9月23日にかけて開催された釜山国際映画祭。そこで行われたアジアコンテンツ・フィルムマーケット(ACFM)の一環として実施されたアジアプロジェクトマーケット(APM)では、特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)が支援してきた映画企画『The Funeral March』が「ONE COOL AWARD」を受賞しました。
この作品は、藤田直哉監督が手がけ、藤田可南子プロデューサーがプロデュースを担当しています。藤田直哉監督は、文化庁の事業である「ndjc:若手映画作家プロジェクト」に参加し、2021年から受託し続けたVIPOのさまざまな支援を受けながら作品を成長させてきました。また、藤田可南子プロデューサーも、経済産業省の事業を通じて、国内外でのプロデューサー育成に力を入れています。
VIPOでは「人材育成」と「海外展開・市場開拓」を主な目的とし、文化庁や経済産業省からの委託を受けた多様な事業を展開しています。特に、『The Funeral March』の受賞は、VIPOの官民連携による支援の成果であり、今後も日本映画の国際的な展開に寄与することが期待されています。
藤田直哉監督のこれまでのプロジェクトには、短期実践研修や、自主事業として行われているVIPO Film Labなどがあります。これにより、監督としての技術だけでなく、国際的な視野を持つ映画作家としての成長が促されています。
また、藤田可南子プロデューサーも多岐にわたる支援を受け、プチョン国際ファンタスティック映画祭でアジアディスカバリーアワードを受賞するなど、その手腕を発揮しています。彼女の参加するプログラムは、国際的な映画祭で通用するプロデューサーへと成長するための貴重な機会を提供しています。
こうしたクリエイターの育成や支援に特化した取り組みは、日本映画業界の未来を切り開くための重要な要素です。VIPOは、引き続き国内外のマーケットでの活動を支援し、クリエイターがインターナショナルな舞台で成功するための土台を築いていくことでしょう。
今回の受賞は、映画『The Funeral March』の制作に関わるすべての人々の努力の賜物です。今後もこの映画がどのように進展していくのか、さらなる活躍にも注目が集まります。釜山国際映画祭は、アジアの映画産業において重要なイベントであり、今後の映画制作における国際的なコラボレーションの可能性を大いに広げています。