動物用抗体研究の新展開
2025-09-25 09:33:34

日本曹達、MabGenesisと動物用モノクローナル抗体の共同研究を開始します

日本曹達とMabGenesis社の共同研究契約の締結



日本曹達株式会社(以下「当社」)は、神奈川県横浜市に本社を置くMabGenesis株式会社(以下「MabGenesis社」)とイヌおよびネコ用の新しいモノクローナル抗体医薬品に関する共同研究契約を締結したことを発表しました。

MabGenesis社とは?


MabGenesis社は、30年以上にわたる研究実績を背景に、国内での抗体研究を実用化し、先駆的な治療用モノクローナル抗体医薬品を開発しているバイオ医薬品企業です。特に、世界最高品質のファージディスプレイ抗体ライブラリー「MOURA library」を保有し、さまざまな抗体単離技術を駆使して、高品質で種特異的なモノクローナル抗体を提供しています。このような技術力によって、製薬業界に新たな研究開発の機会をもたらしています。

共同研究の背景


この契約の背景には、当社の長期経営ビジョン「かがくで、かがやく。2030」があります。当社は、持続可能な社会の発展に寄与し、企業価値を高める重要課題としてヘルスケア分野を特定しています。さらに、研究技術戦略「Brilliance through Chemistry 2030」に基づき、人と動物の健康に寄与するソリューションを提供し、新たな事業機会を創出することを目指しています。

近年、ペットの高齢化が進み、飼育環境も変化する中で、動物用医薬品への需要が高まっています。特に、従来の治療法では難しいアトピー性皮膚炎などの疾患に対し、モノクローナル抗体医薬品の期待が高まっています。このような市場環境を受けて、MabGenesis社との協業により、両社が持つ技術力を融合させ、新たな医薬品を進化させることを決定しました。

日本曹達のコメント


執行役員の化学品事業部長・加藤誠は、「日本曹達グループのビジョンには、持続可能な社会の実現と企業価値の向上が含まれています。特にアニマルヘルス分野は弊社にとって重要なビジネス領域です。MabGenesis社との協力により、当社の技術とノウハウを融合し、新たなモノクローナル抗体医薬品の早期事業化を目指します」と述べました。

MabGenesis社のコメント


MabGenesis社の代表取締役・新庄勝浩は、「この素晴らしい機会を得て、日本曹達社と共同できることを嬉しく思います。独自の抗体取得技術と日本曹達の開発力を組み合わせることで、イヌとネコへの革命的な抗体医薬品が誕生し、治療を必要とする動物たちに安全で効果的な治療を提供できると確信しています」と話しています。

今後の展望


今後、当社はMabGenesis社との連携を強化し、イヌおよびネコ用の新規モノクローナル抗体医薬品を開発するために、両社が持つ技術を活用した研究を進める計画です。この提携を通じて、製品化や応用可能性を目指す技術評価を段階的に実施し、動物の健康を支える革新的なソリューションを創出する意向です。

当社のミッションは、化学の力を借りて新しい価値を創造し、社会への貢献を通じて企業価値を引き上げることです。引き続き、オープンイノベーションを推進し、動物用医薬品の研究開発を通して、社会課題の解決を進めます。

日本曹達について


日本曹達は1920年の創立以来、独自の技術とノウハウを積み重ね、高機能かつ高付加価値な農薬、医薬品、特殊化学品を提供してきました。また、企業として環境や安全性、品質、健康に配慮した事業活動を行っており、これからも創造的な技術によって豊かな社会に貢献していく所存です。


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会社情報

会社名
日本曹達株式会社
住所
東京都千代田区丸の内2丁目7番2号JPタワー
電話番号
03-6366-1920

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