日本100名城、100万部突破の背景
2025年4月6日は「城の日」に指定され、株式会社ワン・パブリッシングが発行する「日本100名城公式ガイドブック」が、なんとシリーズ累計100万部を突破したとの発表がありました。このガイドブックは、2006年に公益財団法人日本城郭協会が選定した全国100の名城を紹介しています。代表的な城からは、世界遺産に登録されている姫路城、江戸城、天空の城・竹田城など、多彩な名城が含まれています。また、2017年には「続日本100名城」が新たに選定され、全体で200城を網羅する内容となっています。
現在、B5版とA5版のガイドブックが発売されており、公式スタンプ帳を使って「日本100名城スタンプラリー」にも参加可能です。すべての名城を巡ってスタンプを集めると、日本城郭協会から「登城完了認定」が授与されるので、城巡りを愛する人々にとって必携のアイテムとなっています。2025年3月25日時点で、スタンプラリーの認定者数は7032人に達するなど、多くの人々がこの楽しみにはまっています。
スタンプラリー人気の理由
1. 懐かしさと新しさが融合したシンプルさ
何よりの魅力は、子どもから大人まで誰でも楽しめるというそのシンプルさです。スタンプラリーは、名城を訪れてスタンプ帳にスタンプを押すだけという、誰でも理解できるルール。また、デジタル化が進む現代において、紙のスタンプを押す行為には懐かしさが漂い、大人には昔を思い出させ、若者には新たな体験を提供します。スタンプがうまく押せたときの嬉しさや、失敗してもそれが良い思い出になるのがこのアナログな楽しみの魅力です。
2. 自分のペースで楽しめる
日本100名城スタンプラリーの最大の魅力として「期限がない」という点が挙げられます。一般的なスタンプラリーには締切がありますが、こちらにはそんなものはありません。各自のライフスタイルに合わせてスタンプラリーを進めることができ、長い年月をかけてじっくり楽しむことができます。忙しい時期は無理をせず、時間に余裕ができたら再開する。その合間に思い出も作りながら、自分だけの旅の記録を完成させられるのです。
3. 城以外の楽しみも満載
最近の「お城ブーム」は城巡りを超え、神社仏閣巡りと同じく幅広い層に支持されています。特に、城の美しい景観や周囲のグルメに興味を持つ人々が増えているのです。「お城EXPO」では昨年、過去最多の114団体が出展し、来場者数も2万人以上に及びました。また、若年層の興味も高まり、日本城郭検定では10代以下の受験者が15%を超えました。城下町には四季折々の美しい風景が広がり、「食」や「学び」の要素も共存しています。
新しい趣味としての城巡り
城めぐりは、家族や友人と共に楽しむだけでなく、ソロ活動としても十分魅力的です。特に推し活との組み合わせが好評で、訪問するついでに城に立ち寄る方も増えています。この趣味に携わるうちに、日本の地理や歴史にも自然と詳しくなれるため、さまざまな知識や経験も得られるという嬉しい特典もあります。
この春、新しい趣味の一つとして、地元の100名城を巡ってみるのはいかがでしょうか?もちろん、スタンプ帳をお忘れなく!
まとめ
日本100名城は、名城巡りを通じて歴史や文化に触れられる貴重な機会です。忙しい毎日の中で、少しだけでも歴史の息吹を感じに行くことで、心をリフレッシュさせることができるでしょう。この機会に、ぜひスタンプラリーに挑戦してみてはいかがでしょうか?