山梨中央銀行とドコモの共同実証実験
山梨中央銀行とNTTドコモは、持続可能なエネルギーの利用を促進するため、2024年10月から2025年3月までの間、オンサイトPPA方式を用いた電力供給の実証実験を行います。特に、山梨県内の金融機関におけるこの方式の導入は初めての試みです。このプロジェクトでは、ドコモが保有する太陽光パネルや蓄電池を活用し、吉田支店の敷地内に設置される設備を通じて、地域で生産された再生可能エネルギーを直接供給することを目指しています。
実証実験の概要
実証実験では、ドコモが設計したエネルギーマネジメントシステム(ドコモEMS)を駆使して、太陽光パネルで発電したエネルギーを吉田支店内で使用します。このEMSは、約300拠点に展開された「グリーン基地局」でのエネルギー管理や、需要に応じた電力供給の最適化を実施しています。
この実証実験は、電力のピークカットを通じて、電気料金の削減や電力需要の安定化につながることが期待されています。具体的には、需要が少ない時間帯に蓄電池に電力を貯め、ピークピーク時間帯にそのエネルギーを使用することで、電力会社からの電力購入コストを抑制します。これにより、再生可能エネルギーの効率的な利用が促進され、地域の電力の安定供給にも寄与します。
各社の役割
このプロジェクトにおいて、山梨中央銀行はドコモから供給された電力を自社店舗で利用し、温室効果ガスの排出量低減や電気料金の減少に対する効果を検証します。一方で、ドコモは発電した電気を効率的に供給するための機器の動作検証並びに、将来的な本格展開に向けた計量・課金システムの確認を行います。
グリーントランスフォーメーションへの取り組み
山梨中央銀行とドコモは、この実証実験を通じて、地域社会と連携し、グリーントランスフォーメーション(GX)を推進します。再生可能エネルギーの地産地消を実現し、カーボンニュートラルの推進に貢献することが目標です。この革新的な取り組みは、持続可能な社会の実現に向けた重要なステップであり、今後の発展が期待されています。
まとめ
この実証実験は、山梨県における再生可能エネルギーの導入の先駆けとなるものであり、地域経済の活性化にも寄与することでしょう。再生可能エネルギーの活用を通じて、持続可能な未来を切り拓くための試みが、今ここで始まります。山梨中央銀行とドコモの連携によるこのプロジェクトは、今後の電力供給のモデルケースとして注目されることでしょう。