三菱倉庫とビットキーがオフィスビルデジタル化で業務効率化を実現

概要

株式会社ビットキーが、三菱倉庫との協力を得て、東京にある5棟の同社所有オフィスビルに対してデジタル化（DX）を推進しています。この取り組みは、ビル管理の効率化を図ると同時に、人手不足や変化するワーカーのニーズに応えることを目指しています。

プロジェクトの背景

近年、企業におけるハイブリッドワークの普及が進み、オフィス環境には柔軟性が求められるようになりました。その影響で、出社率が上昇する際に、共用会議室の予約が簡単であることの重要性が増しています。従来、共用施設の予約に関しては、メールや電話による問い合わせが必要であったり、数日前の予約が求められるなど、利用者にとって大きな負担となっていました。

導入されたシステムの特長

ビットキーのコネクトプラットフォーム「workhub」により、ワーカーは共用会議室の空き状況の確認や予約をデジタルで簡便に行えるようになります。具体的には、QRコードを使用した解錠システムと連携し、予約時間中のみ有効なQRコードで自動的にカギが解錠される仕組みが導入されています。

この取り組みは、予約のタイミングやセキュリティ面でも高い利便性を提供し、同時に管理スタッフの業務負担も軽減します。具体的には、従来の業務から解放され、管理者の人手不足と高騰する人件費という課題の解決策が見えてきます。

ビル運営の課題と解決策

たとえば、入居者からは「デジタル上で予約できる便利さ」が評価されており、導入によりテナント間での会議室利用の公平性も保たれています。また、導入後は、人手不足の問題に対しても持続可能な運営が期待できるようになりました。

さらに、今後導入が考えられている機能には顔認証技術を搭載したセキュリティゲートが含まれています。これにより、ビルの利用者はさらなる安心感を得ることができ、利便性が向上するでしょう。

三菱倉庫の取り組み

三菱倉庫株式会社のプロパティマネジメントチームも、このデジタル化の取り組みについて期待を寄せています。担当者は「お客様のニーズの変化に応じた対応と、ビル管理スタッフの確保が大きな課題である」と語ります。このような現状を受け、ビルのDXに向けたリニューアルが実施されました。

さらに、実際の入居者からも「専有部のセキュリティと連携させたい」「勤怠管理システムとの統合が希望」などの要望が寄せられ、さらなる機能向上が期待されています。