沖縄県糸満市で、子育てを見守る新たな試みが始まりました。母子モ株式会社が提供する『子育てDX』の「小児予防接種サービス」が、2月3日から運用を開始します。このサービスは、デジタル技術を活用して保護者が小児の予防接種に関する手続きを簡単に行える仕組みを提供します。
糸満市は以前から子育て支援策のデジタル化を推進しており、2021年4月には母子手帳アプリ『母子モ』を導入し、地域の育児情報を提供してきました。このアプリは、妊産婦や子どもの健康データの記録・管理に加え、予防接種のスケジュール管理や出産育児に関するアドバイスも行っています。また、2022年12月にはオンライン予約サービスが、2023年3月には質問票サービスが追加され、さらに利便性が向上しました。
今回の「小児予防接種サービス」では、専用のQRコードを読み込むことで、アプリ上で予診票の記入や医療機関への提出がスムーズに行えるようになります。また、複数の予防接種も一括で入力できるため、忙しい子育て世帯にとって大変便利です。煩雑な予防接種スケジュールを自動で管理し、接種の手間を軽減することが狙いです。
糸満市は、「地域みんながつながり、夢と希望に向かって輝ける子どもを育てる」という基本理念のもと、子どもたちが健康に育つための環境づくりを推進しています。市長の當銘真栄氏は、子育て環境の整備に取り組んできた成果として、このデジタルサービスを位置づけています。保護者の負担を軽減し、より多くの子どもが健やかに育つことを目指します。
導入された「小児予防接種サービス」は、医療機関とも連携し、接種結果のデータが効率的に共有される仕組みです。これにより、予防接種後の保護者や子どもに関する状況確認が迅速に行えるようになり、安全性が向上します。今後も糸満市は、デジタル技術を駆使して子育て支援の向上を図り、保護者が安心して育児を行える環境づくりに尽力していくでしょう。
母子手帳アプリ『母子モ』は、全ての機能を無料で提供し、App StoreやGoogle Playからダウンロード可能です。今後も『子育てDX』を通じて、地域全体で子育てに関わる人々がつながり、安心して育児ができる社会に向けて進化していく糸満市にご期待ください。