TriOrbが令和6年度起業家万博で総務大臣賞を受賞し、新たな展望を示す

TriOrb、令和6年度起業家万博での受賞

近年、ICTスタートアップへの支援が盛んになっている中、TriOrbは2023年度の「令和6年度起業家万博」において総務大臣賞を受賞しました。この受賞は、同社の独自の球体移動技術が、製造現場の効率化に寄与する可能性を高く評価された結果です。地域課題や社会課題解決を目指すスタートアップ10社が集まる中で、TriOrbはその先進的なビジネスプランを披露しました。

この起業家万博は、総務省と国立研究開発法人情報通信研究機構（NICT）が主催し、全国的に行われるビジネスマッチングチャレンジです。令和7年度には第24回目を迎える本イベントでは、有望な地域発のICTスタートアップがNICTの支援のもと、ビジネスプランのブラッシュアップを行います。

TriOrbの技術

TriOrbは、全方向移動技術に特化したスタートアップであり、複雑な製造現場でも自由に移動できることが大きな特長です。従来の車輪型ロボットでは制約が多く、移動の効率が求められる場面で課題が残されていました。しかし、TriOrbの球体移動技術により、狭い通路や複雑なレイアウトを持つ環境でも、スムーズな移動が実現可能です。

さらに、同社はVisual SLAM（自己位置推定技術）を活用し、高精度での位置把握を実現しています。これにより、複数のロボットが協調して搬送作業を行うこともできます。このように、TriOrbは移動による柔軟性と拡張性を兼ね備えた新たなプラットフォームを提供しています。

頑張った結果の受賞

今回の受賞は、TriOrbにとって励みとなるだけでなく、移動技術の更なる進化を促す契機となるでしょう。また、他にも特別賞が3件（アマゾンウェブサービスジャパン、NTTデータ、KDDI）が発表されています。

TriOrbは、今後もものづくりの未来に貢献し、社会や地域が抱える課題を解決するための革新的で柔軟なソリューションを提案していく考えです。製造業が直面する繁雑な環境において、人とロボットが協調しながら、より効率的で柔軟なものづくりを実現することを目指しています。