NEC、プライバシーテック協会に第1期賛助会員として加盟
NECはこの度、プライバシーテック協会の第1期賛助会員として他の6社と共に加盟しました。プライバシーテックとは、個人のプライバシーを保護しつつ、データの適切な利用を両立させる技術群を指し、特に秘密計算や匿名化技術、差分プライバシーなどが注目されています。
加盟の背景
企業や組織において、顧客体験の向上や社会課題の解決に向けたデータ活用が進んでいます。国を越えてデータを活用するDFFT(Data Free Flow with Trust)の概念も浸透しつつありますが、プライバシー保護や営業秘密の維持が重要な課題として浮上しています。こうした課題が原因で、国際的なデータの流通が制約されることにもなり得ます。
このような状況下で、プライバシーテックは解決策となる可能性があります。プライバシーテックによって、データを活用する過程での個人情報の流出を防ぎつつ、安全にデータを利用して新たな価値を創出することが期待されます。
プライバシーテック協会の目的
プライバシーテック協会は、2022年8月に設立された任意団体で、主にスタートアップを中心に活動しています。協会の目的は以下の三つです。
1. プライバシーテックの認知度向上
2. プライバシーテックの実証実験や事業化推進
3. 法律と新しいルールメイキングに関する整理
また、2023年から定期的に勉強会を開催し、知識の普及を図っています。NECを含む7社が新たに加盟したことで、今後の取り組みに期待が寄せられています。
NECの今後の取り組み
NECは、秘密計算や連合学習、匿名化技術、分散型IDの研究開発を進めており、これら技術の成熟を図っています。しかし、社会に受け入れられるための課題や法制度面の整備が必要です。このため、>プライバシーテック協会における普及活動や政策提言に積極的に参加し、データ活用とプライバシー保護の両立に貢献していく方針です。
NECの独自の技術力を活かすことで、企業と社会の間の課題解決に貢献し、新たなデータ活用の可能性を切り開くことを目指しています。今後の動向が注目されます。
参考リンク