男性医師の育休取得、現状は?
医療人材総合サービスを提供する株式会社エムステージが、男性医師367名を対象に実施した「育休」に関するアンケート調査の結果が発表されました。近年、男性の育休取得は注目されていますが、医療現場ではどのような状況なのでしょうか?
調査によると、子どもがいる男性医師のわずか9.9%しか育休を取得した経験がありませんでした。これは、2023年の民間企業における男性の育休取得率30.1%と比較して、大きく低い数値です。
育休取得の阻害要因
育休を取得しなかった理由としては、「取得するという考えがなかった」が最も多く、次いで「仕事が忙しく、職場に言い出せなかった」「収入が減ることに抵抗があった」「今後のキャリアへの影響を懸念した」という回答が続きました。
職場環境の課題
勤務先が男性の育休取得を「しやすい」と感じている医師は3割未満でした。一方、女性の育休取得については、約7割が「しやすい」と感じているという結果に。男性医師の育休取得には、職場環境の整備が大きな課題となっていることがわかります。
将来の育休取得意向
一方で、今後子どもができた場合、育休を「取得したい」または「できれば取得したい」と回答した医師は57.4%にのぼりました。男性医師の半数以上が、将来の育休取得を希望しているという結果です。
協業のための課題
育休取得を促進するためには、周囲の医師との協業が不可欠です。アンケートでは、労働環境の整備や医師同士の理解、現場への感謝、人員確保などの意見が多く寄せられました。
まとめ
今回の調査結果から、男性医師の育休取得は、職場環境の整備や周囲の理解、働き方改革など、様々な課題があることが明らかになりました。今後は、男性医師が安心して育休を取得できる環境作りが求められます。