経営学部松尾ゼミ、地方創生担当大臣賞を獲得!
2024年12月7日、経営学部松尾ゼミ(産業能率大学)が「地方創生☆政策アイデアコンテスト2024」で最優秀賞、すなわち地方創生担当大臣賞に輝きました。このコンテストは、地域経済の現状を分析し、地域の課題に対する創造的な政策提案を評価するもので、内閣府地方創生推進室と経済産業省が主催しています。
コンテストの背景と応募状況
第10回を迎えるこのコンテストには、全国から1,475組という多くの応募があり、最終審査に進んだのは18組です。松尾ゼミは、東京都内の大学でありながら、徳島県の離島、阿南市伊島を対象にした地域課題解決の提案を行いました。この地域は高齢化と人口減少が進行し、経済の中心は漁業となっていますが、漁業収入の現状は厳しく、若者の確保も課題となっています。
提案内容の概要
松尾ゼミは、地域の持続可能性を高めるため、「関係人口」の創出に注力しました。具体的には、ヒトやモノ、カネの好循環を実現するための二つの施策を考案しました。_データ分析や地域住民へのインタビューを通じて、地域の課題を把握した上で、具体的な解決策を示すことができた点が評価されました。_
1. 伊島NEWサミットの開催
・若者と島民が共に参加するワークショップ形式のイベントを実施。
このイベントでは、イセエビをテーマにした食事会なども行い、親子の対話を促進しながら、島の現状を共有し、将来の展望について議論します。若者の関心を高めることで、地域活動への参加を促します。
2. 直売スキームの構築
・漁業者と消費者を直接つなぐ新たな販売形態を構築。
伊島産の漁獲物を高付加価値商品として販売する手法を提案し、イベン参加者のメーリングリストを活用します。直売によって、消費者は生産者とのつながりを感じ、地域経済を支える仕組みを築きます。
共同企業の役割
株式会社東京久栄と協力して進められた今回のプロジェクトは、この企業の専門性を存分に活かした内容です。環境コンサルタントとしての活動において、海域調査やアセスメントを行う同社は、松尾ゼミと2022年から石巻のブランディングに取り組んでおり、今回は四国の伊島で新たな展開を見せました。
経営学部松尾ゼミの研究テーマ
松尾ゼミでは、消費者インサイトに関する研究を行っています。人間の購買行動の背後にある心理を明らかにする研究を進めており、それをビジネスに生かしたいと考えています。特に、今回のコンテストを通じて、地域貢献と消費者のニーズを結びつける重要性を再認識しました。
結論
今回の受賞は、松尾ゼミが提案した持続可能な地域経済のための具体策が評価された結果です。今後も地域の課題解決に向けた取り組みを進めていく所存です。次回のコンテストにも引き続き注目が集まります。地方創生の取り組みとして、他の地域への展開も期待されます。