日本初！大学受験生向け電子参考書のサブスクリプションサービスが登場

大学受験生に朗報！電子参考書のサブスクリプションサービス「ポルト」

2019年9月17日、スタディプラス株式会社が日本初の大学受験生向け電子参考書のサブスクリプションサービス「ポルト」を提供開始しました。この新しいサービスは、主要な教育関連出版社12社が参加し、月額980円で30冊の参考書を利用できるという画期的なものです。

スマートフォン利用の進化と学習法の変化

近年、スマートフォンの普及により、特に若年層においては勉強方法に大きな変化が見られます。2004年に初めてスマートフォンが販売されて以来、政府の調査によると高校生の97.5%がスマートフォンを保有しており、SNSやゲームだけでなく、教育アプリや動画を活用して勉強を行う「スマ勉」と呼ばれる新しい学習スタイルが浸透しています。特に、2019年には学習用デジタル教科書を制度化した法令が施行され、東京都教育委員会もスマホ持ち込みを許可するなど、教育ICT化が進んでいます。

このような背景を受け、スタディプラスが「ポルト」を開発したのは、デジタル教材の個人利用の需要の高まりと、若者がスマートフォンを活用して手軽に学習できることを目指しています。

「ポルト」のサービス概要

「ポルト」では、大学受験の主要科目から17科目の参考書が利用可能です。現在は初期提供として30冊の参考書が揃っており、学習進捗データや正誤状況を把握できる機能により、タイムリーなフィードバックを生徒に提供します。このアプリは、iOSとAndroidの両方に対応しており、簡単にダウンロード可能です。

主な機能

1. 参考書の利用: ユーザーは必要な参考書を選択して自分の「本棚」に追加することができます。スマートフォン向けに最適化されたデザインにより、使いやすさが向上。
2. 音声読み上げ機能: 英語科目の多くの参考書ではネイティブの発音による音声読み上げが利用でき、リスニングの強化に役立ちます。
3. 学習データの分析: 各参考書において進捗状況や正誤データを把握でき、特定の問題をブックマークすることで効率的な復習が可能です。

将来の展望と成長戦略

「ポルト」は2020年夏を目標に、提供する参考書の数を3倍に増やし、累計100冊を目指す計画です。また、ダウンロード数は20万を見込んでいます。同時に、新興出版社と連携し、学校法人向けの販売パートナーシップを築いていく予定です。
このアプリは、生徒一人ひとりの学習データを分析し、最適な参考書をレコメンドする仕組みも構想しており、学習の効率化だけでなく、効果的なサポートを行うことを目指しています。

「ポルト」は、ただの参考書ではなく、未来の学習を支える新しいプラットフォームです。大学受験を控えた多くの学生にとって、欠かせない存在となるでしょう。デジタルでの学びをさらに進化させるこのサービスは、今後の教育現場において注目の的になりそうです。