環境への取り組みを深める千葉大学と京葉銀行
千葉県を拠点に、国立大学法人千葉大学と株式会社京葉銀行が共同で進める「ecoプロジェクト」が2024年度の成果を振り返る報告会を実施しました。本プロジェクトは、2017年から続くもので、SDGs(持続可能な開発目標)を達成するために環境問題への意識を高め、地域貢献に寄与することを目的としています。
2024年度報告会の概要
報告会は、4月16日と28日にそれぞれ開催され、学長と頭取に対し、活動の成果が報告されました。この1年間で、プロジェクトには60名の学生が参加し、数多くの環境活動に従事しました。
学生委員会の活動支援
京葉銀行は、学生委員会と連携し、環境活動を支援しています。留学プログラムを通じて、学生たちは国内外の環境会議に参加しました。特に、タイのチェンマイ大学でのSDGsに関する学びや、中国・同済大学の国際会議への派遣が印象的でした。
エコアクションのコンサルティング
学生たちは、京葉銀行の取引先企業に向けて、「エコアクション21」取得に関するコンサルティングを行う役割も果たしました。これは、環境管理システムに関する基準であり、特に中小企業向けに提供されています。
学生発案の環境企画
さらに、学生たちは7つの独自環境企画も実施しました。これらは地域の企業や住民にSDGsへの理解を広めることを目的としています。特に以下の企画が注目に値します。
1. Let's Study SDGs
小学校の放課後学童クラブで行ったこのワークショップは、子供たちにSDGsの重要性を伝えることを目的とし、約310名の子どもたちが参加。
2. こどもエコまつり
複数回にわたり開催されたこの地域イベントは、子どもたちが楽しみながら環境問題について学べる機会を提供しました。229名が参加した単独イベントも好評でした。
3. 古着市
古着を集め販売することでリユース意識を高め、収益をSDGs団体へ寄付。この活動では700人以上が来場し、336着の古着がリユースされました。
4. ダイバーシティ企画
SDGsの一環として多様性の理解促進にも取り組み、発達障害に関する講習会を開催。参加者のニーズに応え、情報提供を行いました。
5. まちのほんだな
本のリユースを促す物々交換企画を今年新たに導入し、行員の利用もありました。
6. 竹カタログ企画
地域の竹害認知を促進し、竹の有効利用の事例集を作成。
7. 学園祭取材活動
高校の文化祭や環境活動を取材し、成果を広める企画を立案しましたが、実施には至りませんでした。
交流会の実施
9月には、京葉銀行との交流を図るため、金融教育を目的とした交流会も行われました。また、学生たちにとっては地域とビジネスの融合を考える貴重な機会となりました。
来年度への展望
プロジェクトのリーダーである古賀貫太さんは、来年度もより良い企画を目指す意気込みを語りました。学生たちがSDGsに対する理解を深め、地域社会に貢献できる活動を続けていくとともに、質と規模の拡大を図る意欲を示しています。
公式サイトとお問い合わせ
このプロジェクトに関するさらなる情報は、公式サイト(https://www.keiyobank.co.jp/ir/eco_project/)から確認できます。報告会や活動に関する問い合わせは、千葉大学環境ISO事務局、または京葉銀行法人営業部地域振興グループまでお寄せください。